細く柔らかい髪質の人がピクシーカットに踏み切る場合、いくつかの重要なポイントを把握しておきたい。
ラフでこなれた印象を与えるチョッピーピクシーに惹かれるか、もしくはアシンメトリーなピクシーの“こなれシルエット”を好むかにかかわらず、カット前のカウンセリングが重要。スタイリストには自分の髪質やそのクセ、パーソナルスタイル、さらにはピクシーカットをキープするのにどの程度の時間と費用をかけられるかを正確に伝える必要がある。
細く柔らかい髪をピクシーカットにする際のポイント
「ハーシェソンズ・フィッツロヴィア」のスタイリスト、デール・ハーン氏によれば、鍵となるのは「長さ」。
「髪を短くしすぎると、質感が完全に失われ、スタイリング剤を使ってもヘアが頭に張りついたようにペタッとしてしまいます」と彼は語る。
「細い髪のピクシーカットでおすすめしたいのは、やや長さを残しつつシルエットを正確に整えること。スタイリング剤を使えばタイトなショートに見せる視覚効果が生まれます」
カーリーヘアやコイル状の強いクセ毛の場合には、「サイドとバックをしっかり短くし、トップ部分はフリーハンドで仕上げるのがよいでしょう。短くしすぎることなく、クールなフォルムが生まれます」とアドバイス。
バズカットのような超ショートを望まない限り、切りすぎは禁物。「柔らかさを残すことが重要」(ハーン氏)。
細く柔らかい髪のピクシーカット・スタイリング法
「理想的には自然乾燥させて、指で髪を根元から少しラフにかきあげるのがよい」と語るハーン氏は、紫外線カット効果もあり、自然な質感を際立たせる「ハーシェソンズ」のAir Dry Sprayを愛用している。「Only Curls」のShine and Define Finishing Serumや「Living Proof」のAir Dry Stylerといったスタイリング効果のある洗い流さないコンディショナーも有効。
さらに「『ハーシェソンズ』の新しいソックディフューザーを使って髪をラフにドライするのもおすすめ。指を使って質感とボリュームを出すことができます。ソックディフューザーは、熱を保ちながら風を柔らかく分散させ、エアドライに近い仕上がりを再現できるのです」
ピクシーカットにおいて最も重要なのは質感を持たせること。単に頭に張りついたようなスタイルでは意味がない。「動きが多いほど、より魅力的になる」とハーン氏も同意する。
細く柔らかい髪におすすめのピクシー・バリエーション
ショートピクシー
思いきってイメージチェンジを図るなら、このクロップの効いた超ショート・ピクシー。大胆な短さでありながら、柔らかく洗練されたシルエットを保ち、圧倒的にシックな印象を演出。
サイドスウィープ・ピクシー
長めのレングスを活かした、なめらかな質感のピクシーカット。サイドパートを取り入れることで、エレガンスとリラックス感を併せ持つ絶妙なバランスを実現。
フルバング・ピクシー
チョッピーな前髪を添えた、毛先を外ハネさせたピクシーショート。涼しげでありながら、強い存在感を放つスタイル。
出典:UK ELLE