主張のあるブラントボブでも磨きのかかったイタリアンボブでも、今年を象徴するショートスタイルであることは間違いない。とはいえ、いざボブに踏み切ると、特にロングヘアから移行した場合は、維持が少し難しく感じられることもある。
「いちばんの懸念は、ボブは伸びたように見えるまでのタイミングが早いこと。だからお客様が以前より頻繁に予約を取りたくなるんです」と話すのは、ノッティングヒルの「ラリー キング ヘア」シニアスタイリスト、アンドレアス・ワイルド氏。彼自身はリヴドインボブ、つまりこなれ感のあるボブの大ファンだが、細い髪質の人は伸びてくるにつれて毛先に重さが出やすく、ボブの下部が重たく見えてしまう場合があるとも認めている。
ボブヘアを維持する4つのステップ
【STEP1】定期的なトリミング
好みや髪の伸び方には個人差があるが、ワイルド氏は目安として7週間ごとの毛先のトリミングを推奨している。仕上がりを長く美しく保つには、担当スタイリストとの関係づくりも大切だ。「数週間後に“今、来店すべき?”と髪の写真を送ってくれるお客さまもいます。判断に迷うときは、遠慮なく相談してください」と話す。
【STEP2】パーソナライズされたアプローチ
ボブを常にベストコンディションでキープするために、ワイルド氏がすすめるのは「定期的にカットすることと、自分の髪の質感を生かすこと。そして最適なお手入れ方法を美容師に具体的に聞くこと」だそう。万人に通用する正解はないからだ。カット前には必ず丁寧なカウンセリングを受けて顔型の分析を依頼し、ライフスタイル(スタイリングにかけられる時間や来店頻度など)を正直に共有して、あなた自身にマッチするボブを設計してもらおう。
なお、短いヘアスタイルだからといって自宅でのセルフカットはおすすめしない。せっかくのいいカットを損なうリスクの方が大きいからだ。プロに任せたうえで、理想のフォルムを長く楽しもう。
【STEP3】自宅での栄養ケア
髪質に合ったヘアオイルはうるおいを補給して健康的な状態をキープする強い味方。ワイルド氏は、成長を促すローズマリーオイルを配合した「ラリー キング ヘア」“スポイルト フォー チョイス”がお気に入りだとコメント。このほかにも細い髪には「ケラスターゼ」の“グレイズ ドロップス”、ブリーチやヘアカラーなどを施した髪には「オラプレックス」“No.7ボンディングオイル”を。カールヘアには 「ブレッド ビューティ サプリ」の“ヘアオイル”がおすすめ。
また、「優秀なスカルプスクラブへ投資するのもいいアイデア。顔を定期的に角質ケアするのと同じように、頭皮にもときどきそれを行うことが大切です」とワイルド氏。頭皮の不要な角質や皮脂をやさしくオフして、健やかな髪が育つ環境を整えよう。
【STEP4】丁寧なスタイリング
「洗いすぎを避けたい日には、髪を洗う代わりにストレートアイロンを軽く通したり、カールアイロンでさっと整えるだけでもOK。ボブがカットしたてのようにフレッシュに見えます」とワイルド氏。ただし、短いレングスであったとしてもヘアプロテクションは省かないこと。加熱ツールを使う前には必ずヒートプロテクターを塗布し、週1回は栄養たっぷりのヘアマスクを取り入れて、水分とツヤをしっかりチャージしておくとボブの仕上がりが格段に違ってくるはず!
Realization : Medina Azaldin、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
出典:UK ELLE