現地時間1月23日(木)に第97回アカデミー賞の候補作が発表された。候補入りは確実といわれていたベテラン女優がノミネーションを逃す中、見事ノミネートされたのが『サブスタンス』のデミ・ムーア。彼女がオスカーの候補になるのはこれが初。今の心境を語っている。
デミはこの作品で若さと美しさに執着する50歳の元トップ女優というリアルすぎるキャラクターを演じ、主演女優賞にノミネート。ノミネーションを受けて声明を発表した。「アカデミー賞にノミネートされたことは信じられないほどの名誉です。この数か月は私の想像を超えるものでした。私だけでなく、この映画が表現しているものがこのように認められたことに対する喜び、そして溢れるばかりの感謝の気持ちは言葉では伝えきれません。とても身が引きしまる思いです」とコメントした。
今回のアカデミー賞は、ロサンゼルスで発生した山火事の影響でノミネーションの発表が2回延期された。デミは声明でこの山火事についても言及。「今、信じられないほどの明暗があります。私の心は友人、家族、隣人、ロサンゼルスのコミュニティと共にあります。火災は多くの人の生活に壊滅的な打撃を与えましたが、私たちが団結した姿を見て、私たちを形作る回復力と思いやりの力に畏敬の念を抱きました。団結したときの私たちがいかに素晴らしい存在か、今の状況はそのことを思い出させてくれます」。
ちなみに主演女優賞のノミネーションは波瀾万丈。映画『Maria(原題)』で伝説の歌姫マリア・カラスを演じたアンジェリーナ・ジョリー、映画『ベイビーガール』で年下のインターンと不倫関係に陥るCEOを演じたニコール・キッドマンはノミネート必至と見られていたが、2人とも逃すという大番狂せが起きた。
今月初めに開催されたゴールデン・グローブ賞でも見事トロフィーを手にしたデミ。アカデミー賞でも彼女の笑顔が見られるのか、現地時間3月2日(日)の授賞式を楽しみに待ちたい。