カミラ・パーカー・ボウルズ(カミラ夫人)は2023年、夫チャールズの国王即位に伴い「クイーン・コンソート(王妃)」へと昇格したが、この称号を永遠に保持できるわけではない。もし、カミラ王妃がチャールズ国王よりも長生きした場合、称号以外にもさまざまな変化が起こると予想される。
では、継子であるウィリアム皇太子が国王に即位すると、実際にカミラ王妃にはどんな変化が起こるのだろうか? これに関しては、すでに多くのことが明らかになっている。改めてここでチェックしてみよう。US版『コスモポリタン』より。
カミラ王妃の称号はどうなる?
繰り返しになるが、カミラは現在「クイーン・コンソート・カミラ(カミラ王妃)」(なお王妃は国王の主権や、政治的・軍事的な権限を共有しない)という称号を持っている。チャールズ国王の即位当初、カミラ王妃はこの正式な称号を名乗っていたが、その後、端的に「クイーン・カミラ(カミラ王妃)」へと移行した。しかし、王妃は永続的にこの称号を保持できるわけではない。
ウィリアム皇太子が国王に即位すると、カミラ王妃の称号は「クイーン・コンソート(王妃)」から「クイーン・ダワジャー(王太后)」(“国王の未亡人”を意味する正式な呼称)へと変更される。
カミラ王妃は王太后としてこれまでの格式と儀礼上の扱いをそのまま維持しつつ、キャサリン皇太子妃が王妃の役割を担うことになる。
カミラ王妃が住む場所は?
チャールズ国王とカミラ王妃は現在、クラレンス・ハウスに居住している。これは、夫妻がこの家をバッキンガム宮殿より居心地がいいと感じていること、そして、バッキンガム宮殿が改修工事中であることも関係している。
ウィリアム皇太子が国王に即位した後も、カミラ王妃がそのままクラレンス・ハウスに居住できるかどうかはわかっていないが、住めなくなったとしても問題はなさそうだ。というのも、カミラ王妃はレイ・ミル・ハウスという私邸を所有しており、スポットライトから離れてプライベートな時間を過ごすときに使っているため。
王妃の友人は、『テレグラフ』紙にこう語っている。「王妃は人生の大半を一般市民として過ごしてきたので、“玄関のドアを閉めて自分だけの空間を持つ”ということの意味をよく理解しています。レイ・ミル・ハウスは物理的にも心理的にもリラックスし、家族や友人とくつろいだ雰囲気で過ごせる唯一の場所です。王室の生活から逃避する場所として、これからますます重宝されるでしょう」
同紙はまた、カミラ王妃がこの私邸を維持する“現実的な理由”のひとつとして、最終的にレイ・ミル・ハウスに移り住む可能性があるから、ということを王室関係者たちは「内々に認めている」と報じた。
カミラ王妃は現役のロイヤルとして活動する?
現在、カミラ王妃は現役のロイヤルとして、チャールズ国王とともに、または単独で大半の時間を公務に費やしている。王室の公式サイトによると、彼女は現在「パトロンまたは総裁として90以上の慈善団体を支援している」そう。
カミラ王妃が「クイーン・ダワジャー」となった後も、引き続き今までのように公務を続けるのか(あるいは彼女自身が続けたいのか)どうかはわからないが、王室の公務から大幅に退く可能性も十分に考えられる。
いっぽうで、『USウィークリー』は2024年11月、王妃がチャールズ国王に「できるだけ長く王位にとどまってほしい」と望んでいると報じた。その理由として、王妃は「自身の役割にやりがいを感じている」ので、「生涯王妃であり続けたい」と思っていること、そして「すぐには役割を手放したくない」と思っていることを挙げている。
カミラ王妃が王室内でどのような役割を担うのかは、最終的にウィリアム皇太子が決定することになる。『USウィークリー』の関係者によれば、両者の関係は「常に緊張感をはらんでいた」とのこと。王室の伝記作家クリストファー・アンダーセンもこれに同意し、ウィリアム皇太子は「我慢して受け入れている」いっぽうで、カミラ王妃は彼を「少し恐れていた」と語っている。
やはりすべてが明らかになるのは、ウィリアム皇太子が国王に即位してからになりそう……。
From COSMOPOLITAN US