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トランプ大統領夫人メラニア・トランプって何者? 特別なビザを所有。

米国のファーストレディはノーベル賞受賞者らが取得する、“アインシュタインビザ”の持ち主だった!

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melania trump
Getty Images

ドナルド・トランプ氏の第47代アメリカ合衆国大統領就任に伴って、4年ぶりにファーストレディを務めることになったメラニア・トランプ夫人。スロベニア出身の元モデルで、不動産王の妻となり、そのまま大統領夫人となった彼女は一体どういった人物なのか。改めてここでおさらい!

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スロベニア生まれの移民

54歳になるメラニア・トランプ夫人は1970年4月26日、ユーゴスラビア(現スロベニア)のノヴォ・メストで誕生した。出生時の名前はメラニア・クナウス(Melanija Knavs)だ。父親は運転手兼自動車セールスマンで、母親はパターンメーカーとして働いており、家は比較的裕福な方だったという。メラニアには2歳違いの姉、イネスがいる。

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モデルとしてキャリアをスタート

melanie knaus
Diane Freed//Getty Images

メラニア夫人の身長は約180センチメートル(5フィート11インチ)あると言われている。メラニアはスロベニアにあるリュブリャナ大学を一年で中退した後に、モデルとして活動を開始。そのキャリアの途中、1996年にユーゴスラビア内戦の影響を受け渡米することになったという。

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トランプ大統領との出会いは27年前

cfda fashion american awards, new york
Fairchild Archive//Getty Images

メラニア夫人がドナルド・トランプ氏と出会ったのは1998年。NYファッションウィーク中に行われたパーティーで初めて顔を合わせた。

当時、トランプ氏は2番目の妻マーラ・メイプルズと別居中で、さらにそのパーティーには別の女性を同伴していた。トランプ氏に連絡先を聞かれたメラニアは、「私の電話番号は教えません。あなたの電話番号を教えていただければ、私が電話します」と返答したのだとか。

トランプ氏はビジネス用の番号を伝える代わりに、「オフィス、マール・ア・ラゴ、ニューヨークの自宅、すべて」を含む自分の電話番号をメラニアに教えた。数日後、彼女は決心してトランプ氏に電話をかけた。「彼のエネルギーに衝撃を受けたのです」

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METガラの日にトランプ氏からプロポーズを受けた

2004 met costume institute gala
WWD//Getty Images

別居していた2番目の妻マーラ・メイプルズとの離婚が1999年に成立したトランプ氏はメラニアとの交際を正式に開始。一時別れている時期もあったが、2人は関係を継続し、2004年のMETガラに連れ立って出席したその夜にトランプ氏はメラニアにプロポーズを行ったという。メラニアは当時のニューヨーク・ポスト紙の取材に「とても驚きました」と答えている。

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2人は婚約した翌年、2005年1月22日にフロリダ州パームビーチで挙式し、トランプ氏の邸宅マール・ア・ラゴで披露宴を行った。

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年齢差は24歳

newly sworn in president donald trump attends inaugural balls
Anna Moneymaker//Getty Images

ご存知の通りドナルド・トランプ大統領の現在の年齢は日本では「後期高齢者」にあたる78歳。一方のメラニアは54歳で、2人の年齢差は24歳差となる。トランプ氏との関係について、たびたび「金目当て」だと批判されることについて、メラニア夫人は自分たちが「エルビス・プレスリーとエルトン・ジョンへの愛」を共有しており、優しい関係にある、と語っている。

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“アインシュタインビザ”の取得者である

first lady melania trump holds las vegas town hall meeting on the opioid crisis
Ethan Miller//Getty Images

不法移民問題に取り組むトランプ大統領。配偶者であるメラニア夫人は外国人であり、そもそも一体どんなビザで米国に入ってきたのだろうか、と気になる人もいるだろう。

BBCが紹介したワシントン・ポスト紙の報道によると、スロベニア出身のメラニア夫人は1996年に最初は観光ビザで、その後は技能移民向けの一連の就労ビザで米国に渡った。そして、2001年に「並外れた能力」と「国内外で高い評価を持続している」移民専用のビザである、EB-1ビザ、通称“アインシュタインビザ”が承認され、2006年に米国市民権を取得しているという。

EB-1ビザを申請する人の一例には「ノーベル賞受賞者」などが挙げられることもあり、メラニア夫人の資質に疑問を投げかける声もあるが、当時既にトランプ氏と交際していた夫人は、トランプ氏をはじめ、複数の有力者からの推薦状があったと考えられている。

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子どもはバロン・トランプ1人のみ

republican presidential nominee donald trump holds election night event in west palm beach
Chip Somodevilla//Getty Images

メラニアは結婚の翌年となる2006年3月20日、トランプ氏との間に初めての子どもとなるバロン・トランプを出産した。当時、メラニア夫人は35歳で、トランプ氏は還暦間近だった。

以前の2度の結婚でバロン以外にも4人の子どもがいるトランプ氏はメラニア夫人にもっと子どもを持つことを勧めたと言うが、夫人は一人息子バロンの「すべての責任を自分が負っている」と明かし、そのため子どもは1人だけでとても満ち足りている、と話している

現在18歳になったバロンのイケイケな近況はこちらでチェック。

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ファーストレディー1期目ではさまざまな物議を醸す

first family arrives at the white house
Pool//Getty Images

2017〜2021年に第45代アメリカ合衆国大統領となったドナルド・トランプと共に初めてホワイトハウスに入ったメラニア夫人だが、ファーストレディー1期目ではその振る舞いで衆目を集めることも多かった。

まず最初に取り沙汰されたのが“ホワイトハウスになかなか引っ越してこない問題”。通常は大統領の任期スタートとともに家族もホワイトハウスに住み始めるところを、メラニア夫人は一人息子バロンの学業を優先してニューヨークにステイ。トランプ氏の大統領就任から約半年後にホワイトハウス入りした。ニューヨーク・タイムズ紙の報道では、NYに留まっていたメラニア夫人とバロンの警護のためにニューヨーク市警察は毎日推計12万7,000ドル~14万6,000ドル(約2,000万円)を支出していたとか。

first lady melania trump visits immigrant detention center on us border
Chip Somodevilla//Getty Images

そして、メラニア夫人が最も叩かれたのが“私はぜんぜん気にしないジャケット”事件。2018年6月、不法入国者の子どもたちを収容する施設を訪問の際に着用していたカーキのジャケットが、背面にデカデカと「私はぜんぜん気にしない。あなたは?」と書かれているものだったのだ。

メラニア夫人の報道担当者は隠されたメッセージなどはないと述べているが、さすがにこれは軽率極まりない行いだったと言わざるを得ないだろう……

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topiary trees line the east colonnade during the 2018 christmas press preview at the white house in washington monday nov 26 2018 christmas has arrived at the white house first lady melania trump unveiled the 2018 white house holiday decor on monday she designed the decor, which features a theme of american treasures ap photocarolyn kaster
Carolyn Kaster

さらにファーストレディーとして手掛けたホワイトハウスのクリスマスデコレーションも独特のセンスで物議を醸した。写真は2018年のもので赤いベリーで作られたトピアリーが並ぶ廊下の光景は、恐怖映画『シャイニング』の一場面を彷彿させるという声も。







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回顧録を出版している

melania trump's memoir goes on sale
Brandon Bell//Getty Images

2024年米国大統領選挙で、夫の選挙キャンペーンに積極的に参加していないことがたびたび指摘されていたメラニア夫人は、投票の直前となる2024年10月4日、自身の回顧録『MELANIA(原題)』を出版。東欧での幼少期から、モデル時代のこと、トランプ氏との出会い、息子バロンのことまでを綴った。

写真なども豊富に挿入された回顧録のなかで、文章が書かれている部分は182ページ程度とボリュームは少な目だが、後述の女性の中絶権についての意見や、チャールズ国王との文通がある事実など、いくつかの暴露もあり注目された。

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女性の中絶権を支持

republican presidential nominee donald trump holds election night event in west palm beach
Chip Somodevilla//Getty Images

自身を“最もプロ・ライフ(胎児の命を尊重する、アメリカでは中絶反対の意味で解釈される)な大統領だ”と述べるトランプ大統領に対して、前述の回顧録の中で、メラニア夫人はトランプ氏と女性のリプロダクティブライツについて異なる意見を持つことをはっきりさせている。

「女性たちが、政府からのいかなる介入や圧力からも自由に、自らの信念に基づいて子どもを持つかどうかを決める自主性を持つことを保証することが不可欠です」とメラニア夫人は自著の中で綴っている。「私は成人してからずっとこの信念を持ち続けてきました」

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ミームコインの顔に

trump meme coin
Anadolu//Getty Images

メラニア夫人は大統領就任式前日となる1月19日午後に自身のミームコイン、「$MELANIA」を立ち上げ。その直前の17日にトランプ大統領が立ち上げたミームコイン「$TRUMP」と共に話題になった。20日のピーク時に13.70ドルをつけた$MELANIAはその後急落し、1月29日現在は2.4ドル付近にいる。




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ファーストレディーとしてファッションが注目の的

the inauguration of donald j trump as the 47th president
Pool//Getty Images

これはメラニア夫人に限らず、歴代ファーストレディー全般においてだが、彼女たちのホワイトハウスで見せるファッションは常にスタイルのみならず、そこに込められた意図までが読み解かれ、あるいは深読みされてしまう(前述の“私はぜんぜん気にしないジャケット”しかり)。

現地時間1月20日に行われた第47代アメリカ合衆国大統領就任式には、メラニア夫人はウールのボーダーハットを目深にかぶり、かっちりとしたコートドレスで身を固めて登場。厳かな雰囲気に、メラニア夫人の覚悟を感じると称賛の声が上がった一方、「軍服みたい」「王室付きの家庭教師みたい」という意見も聞かれた。

2期目となるこれからの4年間で、メラニア夫人がどんなスタイルを見せ、どんなメッセージを発信するのか気になるところ。

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年内にドキュメンタリー作品が出る予定

republican presidential nominee donald trump holds election night event in west palm beach
Joe Raedle//Getty Images

1月5日、米アマゾンはメラニア夫人を主人公とした新たなドキュメンタリー作品を年内に制作・公開することを発表した。監督は2017年にセクシャルハラスメントで告発されて以来、表舞台から遠ざかっていたブレット・ラトナーを起用。撮影はトランプ氏の大統領選挙勝利から1カ月後の2024年12月より既に開始されているという。アマゾンのスタジオの広報関係者はドナルド・トランプ大統領とメラニア夫人の「前例のない舞台裏の姿」を見ることになるだろう、と発言している。ラトナー監督の起用を含めて、公開前からすでに物議を醸しているが、アマゾンでは今後撮影が進むにつれてプロジェクトの詳細を発表していくそう。

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