大物のスクーターにとって100万ドルがはした金というわけではなく、彼はビーバーが財政難であることを熟知していたからだろう。実際、彼がマネージメントしていた2022年末にビーバーは楽曲カタログを2億ドル(約287億円)で売却。その際にスクーターは数ヶ月待てば節税できるとビーバーを説得したが、すでに多額の借金があったビーバーが売却を推し進めたという。さらにビーバーには昨年3月、自身の資産3億ドル(約430億円)を浪費したとしてファイナンシャル・マネージャーを訴えることを検討しているという噂も浮上していた。音楽業界を離れたとはいえ、情報通のスクーターがビーバーの経済状態を知っていたのは間違いない。
だがしかしジャスティン・ビーバー側がこの内部監査が不正だったのではないかと言い出したため、さらに6ヶ月かけて独立監査が実施され、その結果、ビーバーはスクーターに対して880万6000ドル以上(約12.6億円以上)の債務を負っていることが判明したのだ。100万ドルどころか、その約9倍! 内部監査が不正などと言い出さなければ…まさに自業自得。