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75歳になったアン王女について知っておきたい18のこと

誘拐されそうになった事件から犯罪歴、最近明かした趣味まで...。あなたはいくつ知っていた?

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the princess royal takes salute at the household division musical spectacular 2025
Hoda Davaine//Getty Images

2025年8月15日に75歳を迎える英国王室のアン王女。エリザベス女王の娘で、チャールズ国王の妹でもある王女は、フルタイムで公務に従事する王室メンバー“ワーキング・ロイヤル”として活躍し、英国王室を長らく支えてきた。

今回はそんなアン王女についての最新情報から、既に大いに知られていることまで、改めておさらいしていこう。

1

50年ぶりに新へアスタイルを披露した

50年以上にわたってヘアスタイルをキープ、ふっくらと膨らませたヘアスタイルがおなじみとなっていたアン王女だが、75歳のバースデーを前にした2025年8月8日に公開されたポートレートでは、“新ヘア”を披露した。

この写真は、7月にマクロン仏大統領を歓迎するために開催された公式晩餐会の時に撮影されたものだといい、いつもの髪型ではなく、“上品なシニヨン”ヘアにチェンジしていた。

2

75歳の誕生日を記念して、初の記念硬貨が発行された

2025年8月15日に75歳の誕生日を迎えたことを記念して、アン王女にとっては初となる記念硬貨が発行された。5ポンドの硬貨の表面には、ジョン・スワネルが撮影したアン王女の肖像画に、アン王女の公式紋章も描かれており、「プリンセス・ロイヤル - 75周年を祝う - 義務と献身」と書かれているという。

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3

馬の事故で脳震盪を起こす。事故当時の記憶が戻っていない

the princess royal opens facilities at reaseheath equestrian college
Chris Jackson//Getty Images

馬術競技のオリンピアンでもあるアン王女は、2024年6月、自宅のガトコム・パークの敷地内で馬と接触する事故に遭い、脳震盪を起こして病院に約5日間入院した。

事故当時のテレグラフの報道によると、王女は“事故に関連した記憶が取り戻せない”と報道されていたが、2025年1月の南アフリカ訪問中、報道陣との会話でこの事故について初めて言及し、事故が起きた時の「記憶がない」とコメントした。

4

4年連続、“最も働いた英国ロイヤル”に輝く

the princess royal takes salute at the household division musical spectacular 2025
Hoda Davaine//Getty Images

英国のSEO会社リブート・オンラインが発表している、年間を通じて公務への出席回数をカウントした「最も働いたロイヤルメンバー」ランキングでは、アン王女はここ最近“4年連続で年間最多”の座をキープしているという。2024年は、夏に馬の事故で脳震盪を起こし多くの公務をキャンセルせざるをえなかったにもかかわらず、公務数はなんと217件。同年2月にがんと診断されたチャールズ国王の代理を務めることも多かったようで、同社によると、アン王女の公務回数は2023年と比較して2.4%増加したのだとか。1日に4件から5件の公務をこなすこともあるというから驚きだ。

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5

セーリングが好き

america's cup match presented by louis vuitton day 4
Clive Mason//Getty Images

父フィリップ殿下から「ブラッドハウンド」というエリザベス女王所有のヨットで操縦のコツを学び、セーリングへの愛も受け継いだと言われているアン王女は、海事関連の団体を含む300以上の組織や慈善団体のパトロンを務めている。

アン王女は1979年にロイヤル・リミントン・ヨット・クラブのパトロンになって以来、セーリングへの熱意を見せるように。ヨットクラブの女子選手権イベントのクルーに加わったり、ジュニアレースのRIBサポートに参加したり、クラブ近くの川に自分のヨットを停泊させたりしてきた。

毎年5月と8月に航海して過ごすアン王女と夫ティモシー・ローレンス卿は、2025年のアン王女のバースデーも例年通り、自身のヨット「ラストラー44」でスコットランド西部を約10日間航海する予定だとか。

6

実はウィンドサーフィンが趣味だった

hrh princess anne visits south african riding for the disabled association in cape town
Gallo Images//Getty Images

2025年1月に南アフリカを訪問中、これまで知られてきたセーリング以外の自身の趣味について明かした。

現地のヨットクラブを訪問した際、ディンギー(風のみを動力とするヨット)でのセーリングは一度も許されなかったが、健康のために「ウィンドサーフィン」をやっていると語ったのだという。

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7

灯台への愛が強い

the princess royal visits saltburn by the sea
Ian Forsyth//Getty Images

さらに、「灯台」についても情熱を注いでいるというアン王女。スコットランドとマン島の沿岸部で海上の航行を支援する組織「ノーザン・ライトハウス・ボード」のパトロンを務めており、2015年には灯台の「隔絶された場所と並外れた自然の美しさ」について執筆、このテーマに関する本の序文も書いたという。さらに、“スコットランドにある全ての灯台を訪問したい”という野望があることを以前語っていたという。

8

ノーベル平和賞の候補になった

anne in gambia
Tim Graham//Getty Images

1970年から2017年までセーブ・ザ・チルドレンUKの会長を務め、2017年からはパトロンを務めているアン王女。1990年には同組織での活動が評価され、当時のザンビア大統領ケネス・カウンダから、ノーベル平和賞に推薦されたことがある。活動の中で26カ国以上を訪れ、人々の生活を変えるようなプロジェクトを監督していたことが評価されたそう。(その年にノーベル平和賞を授賞したのはミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領だった)。

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9

馬術競技でオリンピックに出場した

anne at crookham horse trials
Tim Graham//Getty Images

アン王女は、英国ロイヤルメンバーの中で“初めて”オリンピックに出場した。1976年モントリオールオリンピックに英国馬術チームの一員として出場し、エリザベス女王の愛馬グッドウィルに騎乗した。オリンピックに限らず、1971年のヨーロッパ総合馬術選手権では金メダルを獲得、1975年のヨーロッパ総合馬術選手権では団体および個人競技で銀メダルを獲得するなど馬術の腕前はピカイチだ。

1991年には、『Riding Through My Life』と題した自身の乗馬キャリアに関する自伝を出版している。馬術競技に関わり続けているアン王女は、現在も国際オリンピック委員会(IOC)の委員、英国オリンピック協会(BOA)の名誉会長を務めている。

10

誘拐未遂事件に遭った

foiled kidnap
Hulton Archive//Getty Images

1974年3月20日、当時23歳だったアン王女は、チャリティイベントに出席した後、最初の夫であるマーク・フィリップス大尉、侍女、ボディガードのジェームズ・ビートンと一緒に乗っていた車が襲撃を受けた。犯人のイアン・ボールは車内に向けて数発発砲し、車から降りるようアン王女に要求。アン王女は犯人に対して冷静に対処、「Not bloody likely(とんでもない)」と言ったと伝えられている。犯人はアン王女を誘拐して200万ポンド(約3億円)の身代金を得ることが目的だったという。犯人は逮捕され無期懲役の判決を受け、現在も精神科医療施設に拘留されているとか。

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1987年にプリンセス・ロイヤルの称号を授けられた

anne smiling
Tim Graham//Getty Images

1987年、エリザベス女王により、「プリンセス・ロイヤル」の称号を授けられたアン王女。「プリンセス・ロイヤル」は君主の長女に授与される終身の名誉称号であり、17世紀に導入されて以来、この称号を授けられたのはアン王女が7人目だという。

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初めて学校教育を受けた英国ロイヤル女性となった

princess anne at benenden school
Bob Haswell//Getty Images

アン王女は英国王室で初めて、学校で学んだ王女となった。それまでの王女たちは宮殿で“ガバネス”と呼ばれる住み込みの女性家庭教師たちから学んでいたが、アン王女は父フィリップ殿下の母校でもあるベネンディン寄宿学校に入学している。

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2度結婚している

anne and mark
Tim Graham//Getty Images

アン王女は、1973年11月13日、マーク・フィリップス大尉と最初の結婚をした。ウェディングの様子は中継され、デイリーメールによると、BBCの8時間にわたる放送を5億人以上が視聴したという。2人の間にはピーター・フィリップスとザラ・ティンダルの2人の子どもがいる。

ところが、かねてから夫婦関係が破綻していたというマークとは1992年4月に離婚、約半年後には現在の夫ティモシー・ローレンスとスピード再婚した。現在海軍中将のティモシーは、元海軍士官でエリザベス女王の侍従を務めていた人物だった。2人はスコットランドへ駆け落ちし、バルモラル城近くのクラシー・カーク教会でわずか30人のゲストのみを招いて控えめな式を挙げたという。

14

子どもたちに称号を与えないことを選んだ

the tusk ball 2022
Antony Jones//Getty Images

アン王女は、他の3人の兄弟たちとは異なり、自身の子どもたちにロイヤルの称号を授けることを辞退した。“子どもたちにはできるだけ普通の生活を送ってほしい”という理由からだという。

2020年にヴァニティ・フェア誌に語ったところによると、「子どもたちにとってはその方が楽だっただろう」し、「称号を持つことにはデメリットもある」ことから、おそらく正しい選択だったと述べている。

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アン王女はテレビのクイズに参加した初のロイヤルとなった

anne cheltenham
Tim Graham//Getty Images

1987年2月、BBCのクイズ番組『A Question of Sport』に出演したアン王女。英国王室の中で初めてテレビのクイズ番組に出場したロイヤルとなった。他の出場者たちを「メイト」などと呼んで呼び捨てにしたり、ハグしたりなど、その飾らない様子が注目を集めた。

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自らの意思で「レディ」ではなく「ナイト」の称号を使用している

the order of the garter service at windsor castle
WPA Pool//Getty Images

アン王女は1994年に「ガーター勲章」を受章したが、女性の団員の称号は「レディ」であるものの、自らの希望により「ナイト」を名乗っている。

1348年に創設されたガーター騎士団に由来するガーター勲章とは、英国で最も古い、最高位の勲章のことで、毎年、その勲位を授与された騎士団の団員たち(ナイトとレディ)は、新たにメンバーに加わった騎士たちを祝福するためウィンザーに集まっている。

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英国王室上位メンバーの中で初の犯罪歴があるロイヤルになった

princess anne with bull terrier dogs
Tim Graham//Getty Images

アン王女は王室の上位にあるメンバーで初めて、犯罪歴を持つロイヤルとなった。2002年、アン王女は、愛犬のイングリッシュ・ブルテリア「ドティ」を連れてウィンザー・グレート・パークを散歩していたところ、ドティが逃げ出して2人の子どもを攻撃、噛み傷や引っかき傷を負わせた。BBCによると、アン王女は裁判所に出廷し、罰金500ポンド、損害賠償金500ポンド、公共の場では犬をリードにつなぐこと、ドティに訓練を受けさせることなどを命じられたという。ドティは、女王の愛犬であるコーギーにも噛みついたことがあったという。

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変わった食の好みがある!?

hrh the princess royal opens ukho headquarters
Finnbarr Webster//Getty Images

アン王女は食の好みが変わっているとの噂も。70歳の誕生日を記念してカントリー・ライフ誌のゲスト編集者を務めた際に、お気に入りのジビエ料理「デビルド・フェザント」を公開したが、そのレシピが、キジを茹でて茹で汁で身をほぐし、マンゴーチャツネとウスターソースを混ぜたホイップクリームをかけて食べるというものだった。変わった味がしそうだとプチ話題になった。

また、15年以上王室で働いていた元シェフが、アン王女は消化しやすいように、“黒く熟れすぎたバナナ”を好んでいたと暴露したこともある。

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