アン王女の長男、ピーター・フィリップスが婚約したハリエット・スパーリングって何者？
シングルマザーで看護師だというハリエット。生い立ちやピーターとの出会い、婚約指輪の秘密などについて知りたい！
英国王室のピーター・フィリップスが、2025年8月1日に婚約を発表した。
ピーターは、アン王女と最初の夫であるマーク・フィリップス大尉の間の長男で、エリザベス女王の最年長の孫。2008年オータム・ケリーと最初の結婚を果たし、サヴァンナとアイラという2人の娘をもうけているが、2020年2月に破局を発表、2021年6月に離婚が成立している。今回は互いに再婚だというが、そのお相手がどんな人なのか見ていこう。
ハリエットの生い立ち＆現在は小児科の看護師
ピーター・フィリップスの婚約者ハリエット・スパーリングは、1980年生まれのグロスターシャー州出身。自身の事務所を経営し著名な弁護士だった父ルパート・ヒュー・サンダースと母メアリー・エリザベス・ホスキンズの間に生まれ、ニコラス、ルイーザ、レベッカという3人のきょうだいがいる。チェルトナムにあるキリスト教系の学校であるディーン・クローズ・スクールに通っていたという。
現在、NHS（国民保健サービス）の小児科看護師であり、「乳児の早期の脳の発達や子どもたちの成長に情熱を注いでいる」とのこと。フリーランスライターとしても活動しているという。
シングルマザーで、一人娘がいる
結婚歴があるハリエットは、現在シングルマザーで一人娘がいる。Express UKによると、彼女はフィットネスインストラクターである最初の夫、アントニオ・セント・ジョン・スパーリングとの間に、2012年生まれの娘ジョージアがおり、現在一人で育てているという。
写真は、ピーターの姪＆甥（ザラ・ティンダルの子どもたち）の様子を見守るハリエット。
かつてハリエットは、キリスト教雑誌『ウーマン・アライブ』のインタビューで、シングルマザーとしての経験が、彼女の人生を形成する上で本当に重要な役割を果たしたと明かした。シングルマザーとして初期の頃は経済的に厳しく、将来は不確実だったそうだが、「物質的安定がない中で、我が子に全身全霊を捧げられる愛」を見つけたという。
また、ピーターとの交際が始まってから、「娘と私は10年間、二人きりで旅をしてきた」ため、「私たちは一つの“島”に例えられるが、誰かがその“島”に加わるなんて想像もできないことが何度もあった」と告白。自分たちの生活に他人を迎え入れることによって生じた困難についても打ち明けていた。
ピーターとの出会いは、娘たちのスポーツイベント
ピーターとハリエットとは、それぞれの子どもたちが参加していたスポーツイベントで出会ったと報じられており、交際は2024年からだという。
ピーター・フィリップスの公式報道官は、このニュースについては「プライベートな事柄」だとしてコメントを控えた。
カップルとして公式デビューしたのは2024年5月
2人で公式の場に現れたのは、2024年5月、バドミントン・ホース・トライアルズにて。ピーターの妹ザラ・ティンダルを応援しながら手をつないで歩いている姿が目撃された。ピーターの友人は当時インタビューで、ピーターが「最近」誰かと出会い、「一緒に時間を過ごしている」と語っていたが、現段階ではそれ以上の関係になるには時期尚早だと語っていた。
ちなみに、ピーターがハリエットと公式の場デビューしたのは、4年間付き合っていた恋人リンジー・スティーブンとの破局が公表されてから1か月後のこと。ピーターの妹ザラの高校の同級生で、亡くなる前にエリザベス女王にも紹介されていたが、仕事や家族の都合で一緒に過ごす時間が減ったため、別れるにいたったとか。
恋人として公式デビューした翌月の2024年のロイヤルアスコットでは、ハリエットはピーターの伯父であるチャールズ国王とも面会し、国王やカミラ王妃と共にシャンパンを飲んでいる姿が目撃された（2025年のロイヤルアスコットでは、ついに他のロイヤルメンバーらと共に馬車に乗って登場している）。
その後も一緒に、スポーツイベントやカミラ王妃の息子トム・パーカー・ボウルズが主催するイベントなどにも出席し（写真）、2人での登場回数がアップ。
2025年8月1日に婚約を発表
2025年8月1日に婚約を発表。「プリンセス・ロイヤル殿下とマーク・フィリップス大尉の息子であるピーター・フィリップスと、グロスターシャーの故ルパート・サンダースとメアリー・サンダースの娘であるハリエット・スパーリングは、本日正式に婚約した」と、夫妻に代わって公式声明が出された。両家族もこの決定について知らされており、「婚約という素晴らしいニュースを喜んでいる」とも記されている。国王と王妃、ウィリアム皇太子夫妻にも婚約について報告したという。
婚約指輪は、祖母エリザベス女王との絆が感じられるもの
婚約の発表と共に発表された2人のポートレートには、ハリエットの指には婚約指輪が。ハロー紙によると、エリザベス女王の1946年の婚約指輪をデザインしたメイフェアの宝石店プラグナルものだという。
プラグナルは世界でもトップクラスの高級宝石店の一つであるだけでなく、過去90年間にわたり 英国王室との多くのつながりを持ってきた。同社は王室からの依頼を受け、フィリップ・アントロバス社を含む企業を買収。アントロバス社は、1946年にフィリップ殿下との婚約時にエリザベス女王に贈られた3カラットのラウンドブリリアントダイヤモンドの婚約指輪をデザインしたことで知られている。ピーターは長い間、女王の“お気に入りの孫”だとされていて。ピーターの方も以前から“素晴らしい”と祖母を絶賛していたことから、女王を称えてこの指輪を選んだことは感動的だと評されている。
ウェディングの予定は？
婚約発表以来、ピーターとハリエットの結婚式の詳細について憶測が飛び交っている。
ピーターの母アン王女が1992年に再婚した時、式を控えめに、プライベートにしておくためスコットランドで挙式した。その時とは時代や状況は変わり、かつては離婚者の教会での再婚を禁じられていたが。英国国教会は2002年以来、離婚者が教会で再婚することを認めているため、ピーターは司祭の同意があれば好きな場所で結婚できる。とはいえ、メディアやSNSなどの批判からハリエットを守るため、比較的プライベートな結婚式を望むのではないかとの関係者の声もあるよう。
また、元王室執事のグラント・ハロルドによると「ピーターは王位継承順位では下位に位置しているので、彼と婚約者の望みどおりに（結婚式は）行われることになるだろう」とし、「皮肉なことに、ピーターの最初の妻は彼が王位継承権を失わないようにカトリックから英国国教会に改宗したが、今では規則が変わったし、改宗が無関係なほど継承順位が下がった」と述べている。
2人はまだ結婚式の詳細を明らかにしていないが、2005年にチャールズ国王とカミラ王妃が結婚した際に採用したスタイルに似たものを選択する可能性がある、とデイリーメールが報じている
ファッションアイコンとして期待されている
ピーターと共に公の場へデビューして以来、ハリエットのファッションや着こなしが注目の的に。Beulah London、ME+EM、ペネロペ・チルヴァースといった英国ブランドのドレスを華麗に着こなしている。王室担当記者やファッションウォッチャーの中には、ハリエットの着用したアイテムがあっという間に売り切れるなど、すでに“ハリエット効果”が現れ始めている、と評する人もいるという。
ハリエットのファッションや挙式の模様など、今後のハリエット＆ピーターについて注目していきたい。
＞＞あわせて読みたい
