脱毛はナンセンス？ わき毛や足の毛をSNSで披露する女性セレブたち

2024年6月/7月号の『ハーパーズ バザー』誌で表紙を飾ったエマ・コリンは「ミュウミュウ」の白タンクトップ×ショートパンツ姿で、わき毛を披露。ネット上では不衛生だ、礼儀に反する、挑発的だといった批判の声も上がったが、ノーコメントを貫くエマに代わってファンが反撃。「これは別に“ウォーク”なことじゃない。これは人間や自然の摂理でしょ。成長しなさいよ！」といさめている。

2023年4月、『きみに読む物語』などで知られるレイチェル・マクアダムスは『Bustle』誌の撮影で、わき毛を見せ、さらに画像の編集を最小限にすることを依頼したことを明らかにしている。「私は2人の子供を産みました。これは私の体です。それを世界に反映させることはとても重要だと思います」

2019年9月号の『ハーパーズ バザー』誌に寄稿したエムラタは、体毛を剃っていなワキを堂々と見せつけながら、「わき毛を剃るか伸ばすかは、私次第です。私にとって、体毛は女性が選択する能力を行使するもう一つの機会です」と綴った。

2024年9月、豊かなわき毛を見せる動画を突如インスタグラムに投稿して、ファンをびっくりさせたハル・ベリー。すぐに新作撮影の特殊メイクであることを明らかにしたが、ネット上では女性のボディポジティブに関する議論を再び活性化させるきっかけに。ごく普通の女性の日常の一コマのような、飾らない雰囲気もグッド！

ジジ・ハディッドは2017年、『LOVE』誌のデジタルアドベントカレンダーでわき毛論争を引き起こした。あるネットユーザーはツイッター（現X）に次のように投稿している。「今は2017年なのに、今週はジジ・ハディドのわき毛のことを議論する記事をたくさん見た。正直、もっと差し迫った問題があると思うのだけど」

マドンナの愛娘ローデスは2022年、「パレス スケートボード」×「カルバン・クライン」のコラボのキャンペーンビジュアルに登場。両腕を上げて、わき毛を誇らしげに見せた。

2019年7月の『ローリングストーン』誌表紙を飾ったホールジーはそり残されたわき毛を見せながら、カメラを見据えた。ネット上の批判に対して、友人のデミ・ロヴァートは「この写真は良すぎて、どっから始めたら分からないくらいだよ🙌🏼」と擁護と称賛のコメントを寄せている。

2015年のamfARインスピレーション・ガラで高らかに腕を上げたマイリー。これまでたびたびわき毛を見せて、女性の体に関するスティグマからの解放を宣言してきた。

『ひまわり』などで知られる大女優ソフィア・ローレンは自分の体の自然な見た目を大切にすることで有名だ。彼女は次のように語っている。

「女性はこうあるべきだという特定のイメージに応えなければならないプレッシャーが大きすぎます」

体毛ケアを含め、女性の体についての選択はいまだに社会的なプレッシャーが多い反面、男性の場合はこれまでも、これからも個人の自由という風潮だ（なんという不公平！）。しかし、ごく一部の男性、イギリス王室の男性たちは別。彼らには暗黙のルールがあり、顔にひげを生やすことも慎まなければならないという。

この事実を明らかにしたのは、イギリス王室ヘンリー王子。彼は自著『SPARE』の中で、「ひげは、特に私が軍服を着て結婚していたこともあり、明らかに礼儀作法や長年の規範に違反すると考える人もいた。イギリス軍ではひげは禁止されていた」と綴り、メーガン妃との結婚式をひげ面のままで行うかどうかでは、故エリザベス女王に許しを請う必要があったほか、兄のウィリアム皇太子と揉めたことを告白した。イギリス王室内では例外的に、ヘンリー王子は2013年以来ひげを保っている。