ジャスティン・ビーバーは大丈夫? 毒父認定された男性セレブたち
養育費を払わない、10年以上もネグレクト、さらに子育てポリシーが一貫しない新事例まで、セレブ界の毒父たちの実態をレポート。

毒親との関係に問題を抱える売れっ子セレブも多いアメリカのエンタメ界。それと並んで目立つのが、セレブ自身が毒父と化し子どもとの関係を拗らせてしまう事例。そこで今回は、セレブ界を毒父たちの姿をレポート! 養育費でもめるケチパパから、人としてどうなの?と問題視された非倫理的な父親まで、だめパパなんて生やさしい言葉では片付けられない毒父たちの実態を暴いてみたい。
ジャスティン・ビーバー
2024年8月に妻のヘイリー・ビーバーとの間に息子のジャック・ブルースが生まれ、念願のパパになったジャスティン・ビーバー。とはいえジャスティンは2021年にアルバム『ジャスティス』をリリース、それを提げて同名のワールドツアーをスタートさせたものの健康上の理由からキャンセルして以来、ほぼ無職状態。そのため周辺人物からビーバー家の生活費は妻のヘイリーが稼いでいるという証言が浮上、「ジャスティンはヒモ夫でダメパパ」と囁かれるように。

そんな不名誉な噂を打ち消すように、ジャスティンは2025年7月にニューアルバム『Swag』をサプライズリリース、きちんと仕事をしているところをアピールしてみせた。これで毒父疑惑は完全払拭されるかと思いきや、そうはいかない模様。理由は「ヒモ夫」説と一緒に流れていた薬物疑惑。ジャスティンはSNSにオフショットを度々投稿しているけれど、その中には自宅のソファで友人たちとマリファナらしきタバコを吸っているものも。同じソファでジャック・ブルースと遊んでいるシーンも披露していたことからジャスティンが子どもの周りでマリファナを常用している疑いが浮上している。ちなみにジャスティンの父ジェレミーも毒親だという評判の持ち主。毒親に育てられると自分も毒親になってしまうという、世間の「毒親連鎖」伝説を乗り越えてくれることを祈りたい。
カニエ・ウェスト
キム・カーダシアンとの間に4人の子どもをもうけているカニエ・ウェスト。キムと離婚後、彼女や彼女のチームがカニエと子どもたちとの仲を裂こうとしていると主張していた。離婚後も積極的に子どもたちと会おうとする姿は一見いいパパだけれど、最近はその姿勢が物議を醸すように。2025年6月、カニエは性犯罪で訴えられているディディことショーン・コムズとコラボした新曲をリリースした。それだけでも炎上必至だけれどそのレコーディングに長女ノース・ウェストも参加させていたことが発覚。性犯罪者に娘を近づけるなんて父親としてどうなの? と猛批判を浴びた。
今年3月にはノースとの面会の場に、イギリス出身のインフルエンサー、テイト兄弟ことアンドリュー・テイト&トリスタン・テイトを同席させようとしていた疑いも浮上。テイト兄弟は悪名高い女性嫌悪主義者で、イギリスでは「有害な男らしさの帝王」と呼ばれているほど。イギリスとアメリカの両国で性的暴行や人身売買の容疑をかけられている。キムはテイト兄弟がカニエの家に向かっていることを知り、ノースとカニエの面会を急遽中止にするよう要求した。カニエを公に批判してはいないものの、カニエの交友関係が子どもに悪影響を及ぼす可能性を懸念しているのは面会を阻んだことからも明らか。かつてはカニエの恋人、ビアンカ・センソリが高露出の服装で子どもたちの周りをうろうろすることに不快感を感じていたというキム。子どもたちの周りに性犯罪者の影がちらつくことを思えば、ビアンカのスケスケファッションなんてかわいいものかも?
オフセット
カーディ・Bとの間に一男二女をもうけているラッパーのオフセット。2017年初めに交際を始めて以来、くっついたり離れたりを繰り返していたけれど、2024年7月にカーディが離婚を発表。法的手続きを始めたが、その翌日にオフセットとの第3子を身籠っていることも公表! シングルママとして生きていく覚悟を示し、ファンを仰天させた。
カーディはこれまでもオフセットの浮気を告発したりと大っぴらに夫婦喧嘩を展開してきたけれど、2024年9月に第3子である次女ブロッサムが生まれてからはそれがさらに泥沼化。オフセットが子どもの養育費をまったく払っていないことをSNSで暴露、子どもたちの専属運転手の費用である月1万ドルから、長女カルチャーが通う私立学校の学費にあたる年間4.5万ドル、家庭教師や習い事の費用、次女ブロッサムのベビーシッター代もすべて自分が支払っているとぶちまけている。さらにカーディはブロッサムが生まれてからの9か月、オフセットが5回しか会いに来ていないことも非難。お金の面でも、親子の絆の面でもオフセットが毒父だと主張している。
チャーリー・シーン
お金にだらしがない先輩毒父といえばチャーリー・シーン。アルコールと薬物依存症でリハビリ入りを繰り返したり、暴行事件を起こしたりとお騒がせ事件を数多く繰り返してきたけれど、元パートナーとの関係においても問題は山積み。2016年には3人目の元妻ブルック・ミュラーから、彼女との間に生まれた双子の養育費の未払いで裁判を起こされている。その2年前には、裁判所が2人目の元妻デニス・リチャーズに支払うように命じた月5万ドルの支払いをしていないことも発覚、ニュースを賑わせた。
ちなみに元妻たちはいずれも結婚中、チャーリーから身体的および言葉による暴力を受けていたことを告白している。子どもたちに暴力を振るっていたことは確認されていないけれど、チャーリーの行動や依存症が子どもたちの心に深い傷を負わせた可能性も大。チャーリーとデニスとの間に生まれた娘サミは、今年4月に出演したポッドキャストでチャーリーとは疎遠であることを軽い口調で告白。「子どもの頃、シラフだった父親を見たことはほとんどない」「父親と連絡を取り合っていないのを冗談にするなんて悲しいことだよね」と話していた。
アレック・ボールドウィン
言葉による虐待で毒父認定されたのが俳優のアレック・ボールドウィン。現妻のイラリア・ボールドウィンとの間に8人の子どもをもうけているハリウッドきっての子だくさんパパだけれど、子煩悩とは言い難い過去の持ち主である。1995年に元妻キム・ベイシンガー(写真右)との間に娘アイルランドをもうけているアレック。キムと離婚後もアイルランドとの関係をキープ、電話や面会で連絡を取り合っていたが、2007年に事件が発生。アレックは当時11歳だったアイルランドに電話をかけたものの、電話はそのままボイスメールへ。アレックは娘が出なかったことに苛立ったのか、留守電のメッセージの中で娘を「お前は無神経な小さなブタだ」「わかるか、お前は無礼なブタだ」と繰り返し罵った。
このメッセージが世間に流出、アレックは大炎上。当然、毒父だと認定された。彼の代理人は「多大なストレスにさらされていたせい」「過去の薬物依存症が影響している」と釈明したけれど、言い訳だと大バッシングされた。ちなみにアイルランドとはその後仲直りしたものの、毒父としての評判はハリウッド史に残っている。
ジュード・ロウ
俳優のサディ・フロストの間に3人の子どもをもうけたものの、シエナ・ミラーとの不倫が原因で離婚したジュード・ロウ。その後シエナと婚約したものの、子どもたちのナニーと浮気していたことが発覚し、シエナとも破局してしまった。恋愛関係にだらしないダメンズの見本のような過去を持っているけれど、毒父と言われるのには別の理由が。2009年、ジュードはすでに破局した女性が妊娠していることを代理人を通して発表。その後、女性の正体が、撮影のために滞在していたアメリカで知り合った俳優のサマンサ・バークであることが発覚した。

ジュードは代理人を通じて「子どもの養育には責任を持つ」とコメントしたものの、そこに至るまでの道のりが大問題。報道によると、妊娠したことを知ったサマンサ(写真)がジュードに連絡を取ろうとしたところ、教えてもらった電話番号はすでに変更されていた。そのためサマンサは彼のパブリシストにコンタクト、妊娠の事実を伝えた。ジュードは当初彼女の話を疑ってかかり、DNAテストをするように要求。その結果、自分の娘であることがわかってはじめて、責任を取ると連絡してきたという。ジュードからすればDNAテストを求めるのは当然の権利なのかもしれないけれど、別れた後に電話番号を変えてしまうあたりに毒父の気配が漂う。
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジュードと並んで「人としてどうなの?」と言われがちなのが、映画『ターミネーター』シリーズで売れっ子俳優となり、その後政治家に転身したアーノルド・シュワルツェネッガー。プライベートではケネディ家出身のソーシャライト&ジャーナリスト、マリア・シュライバーと結婚、4人の子どもをもうけて幸せな家族を築いていたけれど、実は毒父。それまで務めていたカリフォルニア州の知事を退任した2011年に、25年連れ添ったマリアとの別居を突然発表して世界を驚かせた。その理由は一家で働いていた家政婦と10年以上前に浮気していたことが発覚したから。当時13歳だった家政婦の息子ジョセフが、あまりにもアーノルドにそっくりだったことから、不審に思ったマリアがアーノルドを問い詰めたところ彼は観念。浮気の事実を認めたと伝えられている。
世間が問題視したのは、そのときまでアーノルドがジョセフに自分が父親であることを伝えていなかったこと。13歳になるまでジョセフをネグレクトしてきたことで、アーノルドは大炎上。また知事を退任後に世間に告白したのは世間体を守るためだと大バッシングされた。ジョセフは現在俳優としての活動をスタート、アーノルドと一緒にプレミアに出席したりと円満な関係をキープしている。加えてマリアとの間に生まれた4人の子どもたち、キャサリン・シュワルツェネッガー(写真右から2人目)やパトリック・シュワルツェネッガー(写真右から3人目)も、隠し子を作っていた父を少なくとも表向きは見捨てることなく、いい関係を築いているけれど、それはおそらく子どもたちが広い心の持ち主だったから。子どもたちが揃って毒父に反発、全員が彼に愛想を尽かしていてもおかしくない。
50セント
愛想を尽かさちゃったのは、売れっ子ラッパーにしてプロデューサー、俳優としても活躍している50セント。1996年に恋人のシャニクア・トンプキンズとの間に長男マーキスをもうけている。50セントは子どもが生まれたことについて「父親になって人生の優先順位が変わった。俺自身には父親がいなかったから、俺は息子との関係を築きたいと思ったんだ」と感動的なコメントを発表していたけれど、その後、実態はまったく違ったことが発覚。マーキスは高校卒業時、SNSに母をハグする写真を投稿。「ああ、卒業式では泣いたよ。この日、パパに会えるのをとても楽しみにしていたのに彼は現れなかった。姉と母は僕をいつも支えてくれたけれど、父はそうじゃなかった。僕は父なしでやってきたんだ」とコメント、50セントからネグレクトされてきたことを暴露した。
50セントはこれを見て心を入れ替えたのか、2016年にSNSでマーキス(写真左)の誕生日を祝福。関係改善を試みたものの、すでに手遅れ。マーキスは「父が自分の誕生日を知っていたことに驚いた」とコメントを返し、彼を受け入れないことを明らかにした。ちなみに50セントは2009年に、シャニクアから「生涯にわたって自分の面倒を見ると約束したのに、守ってくれていない」と裁判を起こされている。お金の面でも毒父だったと見られている。
ヘンリー王子
これまで登場した筋金入りの毒父たちと並べてしまうのは気の毒だけれど、ロイヤルファンの間で毒父という評判を着々と築いているのがヘンリー王子。英国王室を離脱後、警察による警護が受けられないことを理由に、イギリスに帰国するときはほぼ毎回単身。子どもたちはほとんどイギリスを訪れたことがないが、ヘンリー王子は今後もそれは変わらないと公言している。ロイヤルファンや一部の王室専門家はそんな王子の姿勢に批判的。アーチー王子やリリベット王女から、祖父であるチャールズ国王、従兄姉弟のジョージ王子やシャーロット王女、ルイ王子との関係を築くチャンスを奪っていると非難されている。
さらに最近ではメーガン妃がインスタグラムに子どもたちの写真を投稿するようになり、それに対する批判もヘンリー王子に向けられている。そもそも王子が王室を離脱した理由の1つは、王室にいると子どもたちのプライバシーが守れないこと。だからこそ王子は王室時代からアーチー王子とリリベット王女の顔出し写真はほとんど公開してこなかった。にもかかわらず、妃がブランドをローンチした途端にそのルールがゆるゆるに。妃に押し切られたのか、子どものプライバシーをしっかり守ることができない王子にダメパパ疑惑が浮上。「頼りにならない」「ポリシーが貫けない」という、新たなパターンの毒父と化すのではないかと懸念されている。