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3月8日は、国連が定める記念日「国際女性デー」。この日に観たい、女性を多面的に描いた名作をラインナップ。映画&ドラマから、ドキュメンタリーにスタンドアップコメディまで、多彩な作品が気付きをもたらし、そっと背中を押してくれるかも。すべて配信で観られるので、気になったらブックマークを。
※紹介している作品のなかには、性暴力描写があるものも含まれます。
『哀れなるものたち』(2023)
賛否両論を呼んだ、奇妙さと滑稽さをはらんだ異色作。偏見も常識も恥の概念もない主人公をエマ・ストーンが演じ切り、アカデミー賞主演女優賞に輝いた。
自ら命を絶つものの、天才外科医ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)により胎児の脳を移植されよみがえったベラ(エマ・ストーン)。成長するうち、「外の世界を見たい」という強い欲望を抱き始めた彼女は、弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)と駆け落ちするようにヨーロッパ横断の旅に出る。
『ピリオド -羽ばたく女性たち-』(2018)
2019年のアカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞した作品。インド・ニューデリー郊外の村で、機械を導入して安価なナプキンを製造し、女性の経済的自立を目指して立ち上がる人々を追う。
生理を“不浄なもの”“病気”とみなす偏見や無知に立ち向かう彼女たちが勇ましい。安全で低価格のナプキン開発に尽力した男を描く、『パッドマン 5億人の女性を救った男』もあわせて観ておいて。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017~)
出生率が激減した近未来が舞台。妊娠可能な女性はすべてを奪われ、支配階級のもとで“侍女”=出産マシンとして仕える生活を強いられている。物語は、侍女ジューン(エリザベス・モス)が、生き別れた家族に会える日を夢見て非情な世界を生き抜く様子を描く。
原作は、1985年に出版された巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説『侍女の物語』だが、現代と地続きである点がなんともやるせない。2025年4月より、フィナーレとなる第6シーズンがついに配信開始に。
『シティ・オブ・ジョイ ~世界を変える真実の声~』(2016)
紛争により荒廃してしまったアフリカ・コンゴの東部で、性的暴行を受けた女性たちのための避難所が創設される。本作は、その過程に迫るドキュメンタリーだ。
ノーベル平和賞受賞者のデニ・ムクウェゲ医師や、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の制作にもかかわったフェミニストのイヴ・エンスラーらが出演している。
『カラーパープル』(1985)
ピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説を、スティーブン・スピルバーグ監督×ウーピー・ゴールドバーグ主演で実写化。1900年代初頭のアメリカ南部を舞台に、黒人であり女性であるがゆえに過酷な差別や搾取にさらされる、姉妹の絆と数奇な半生を追う。
2023年には、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞にノミネートされたリメイク版ミュージカル映画も作られた。どちらも観賞しておきたい。