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酷暑で外出する気にもなれず、週末や夏休みは涼しい自宅にこもりがち……そんな人も少なくないはず。こんなときは、泣ける映画を観て溜まったストレスを発散させてみるのはいかが?
王道のヒューマンドラマやラブストーリーはもちろん、アニメから驚愕の実話まで、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXT、Disney+などのストリーミングサービスで観賞できる多彩な物語で、“涙活”に励んでみて。
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(2023)
舞台は1970年の冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。クリスマス休暇を前に生徒や教師が学校を去るなか、教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は、事情により家に帰れない生徒たちの“子守役”を任される。
頭はいいがひねくれた生徒アンガス(ドミニク・セッサ)と、息子をベトナム戦争で亡くしたばかりの料理長メアリー(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)、嫌われ者のハナムは、反発し合いながらも次第に心を寄せ合ってゆく。優しい気持ちになれる、アカデミー賞5部門ノミネートの名作。
主演を務めるドミニクはなんと、ロケ地となった高校の演劇部に所属しており、本作がスクリーンデビューというから驚き!
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)
『ロボット・ドリームズ』(2023)
1980年代のNYで孤独に暮らすドッグは、通販CMで見かけて心ひかれた“友達ロボット”を購入。届いたロボットを組み立て、一緒に暮らしながらかけがえのない友情を育んでいく。だが夏の終わりのある日、海で泳いだせいでロボットが錆びて動けなくなり、ビーチも次の夏まで閉鎖されてしまい――。
原作はアメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベル。「セリフやナレーションもないのに泣ける!」と口コミで評判を呼び、異例のロングランヒットを記録した。
『リアル・ペイン〜心の旅〜』(2024)
疎遠になっていたいとこ同士のユダヤ系アメリカ人青年、真面目なデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)と奔放なベンジー(キーラン・カルキン)。2人は、亡くなった祖母の故郷であるポーランドへのツアー旅行に出るため久々に再会する。
道中での出会いや揺れ動く感情、2人がそれぞれに抱える生きづらさ、そして人生の複雑さが、絶妙なユーモアと温かさに包まれながら描かれる。
見事な演技を見せたキーランは、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞で助演男優賞を獲得。ジェシーは自らの家族のルーツを題材に、監督・脚本・製作も務めている。
『Our Friend/アワー・フレンド』(2019)
『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)
『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの脚本を手がけ、『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・ロック』のメガホンをとったリチャード・カーティスが監督・脚本を担当した、ハートフルなSFロマコメ。
英コーンウォールで家族と仲良く暮らす奥手な青年ティム(ドーナル・グリーソン)は、21歳の誕生日に、「我が家系の男たちにはタイムトラベル能力がある」と父から知らされる。運命の恋を見つけようと能力を使ううち、ティムはメアリー(レイチェル・マクアダムス)という魅力的な女性と出会うが、タイムトラベルによる不運が襲いかかり……。
『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)
1990年代を象徴する悲恋ファンタジー。同棲を始めたサム(パトリック・スウェイジ)とモリー(デミ・ムーア)の幸せなカップルだったが、ある夜2人は暴漢に襲われ、サムがこの世を去ってしまう。
自身の死が偶然ではなく陰謀だったと知った彼は、幽霊となって現世にとどまり、霊媒師の力を借りてモリーを守ろうとするのだった。サスペンス要素にハラハラしつつ、迎えるラストに涙。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)
名匠ケン・ローチ監督が引退を撤回してまで撮った、社会から取りこぼされた人々の姿を鋭いタッチで描く意欲作。カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。
イギリスで実直に暮らす59歳の大工ダニエル(デイヴ・ジョーンズ)は、心臓の病を患ってしまい、医師から休職するよう命じられる。だが複雑で理不尽な制度に翻弄され、十分な国の支援を受けることもままならない。そんなある日、彼はシングルマザーのケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)と知り合う。
『リトル・ダンサー』(2000)
舞台はサッチャー政権下の1984年、ストライキが激化するイギリスの炭鉱地ダラム。11歳の少年ビリー(ジェイミー・ベル)は父の指示でボクシングを習わされていたが、ふとしたきっかけでクラシックバレエに興味を抱き、踊ることに目覚めてゆく。しかし保守的な父は、「バレエなど女の子のやるものだ」と、ビリーの夢を認めようとしないのだった。
2000人を超える候補者からオーディションで選ばれ、ビリー役をみずみずしく演じたジェイミーの踊る姿に、きっと目頭が熱くなるはず。
『STAND BY ME ドラえもん』(2014)
『ザ・ホエール』(2022)
恋人の死のショックから過食を繰り返し、肥満症を患うチャーリー(ブレンダン・フレイザー)。歩くことも困難な彼だが、入院を拒み、恋人の妹で唯一の親友であるリズ(ホン・チャウ)に介護を頼っている。
余命がわずかであると悟った彼は、離婚後音信不通だった娘エリー(セイディー・シンク)との関係を修復しようと心に決める。だが彼女は、自分と母を捨てたチャーリーを恨んでおり……。アカデミー賞主演男優賞を獲得したブレンダンの繊細な演技が、心を揺さぶる。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)
世界的メガヒットを記録し、アカデミー賞で7部門を獲得し大きな話題を呼んだ、奇想天外ながらもじんわり泣ける1本。
中国出身の移民エヴリン(ミシェル・ヨー)は、夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)とコインランドリーを経営しているが、父の介護や娘の反抗期、税金申告などで消耗中。国税局にいると、別世界からきた夫に「全宇宙を救えるのは君だけだ」と突如告げられ、彼女は想像を超える戦いに巻き込まれてゆく。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)
カンヌ映画祭審査員グランプリやアカデミー賞3部門受賞を果たした、語り継がれるヒューマンドラマ。
ときは1939年イタリア。ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は、ひと目惚れしたドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と結ばれ息子を授かる。だがドイツ軍が侵攻し、一家は強制収容所へ送られてしまう。母に会えず不安がる息子に希望を与えようと、グイドは“優しいウソ”をつくのだった。
『あの日、兄貴が灯した光』(2016)
柔道の試合中の事故で失明し、選手生命を断たれてしまったコ・ドゥヨン(ド・ギョンス)。詐欺で服役していた兄ドゥシク(チョ・ジョンソク)は、塀の中でドゥヨンの事故を知り、弟の面倒を見るためと嘘をつき仮釈放の許可を得る。
15年ぶりの再会を果たす兄弟だったが、突然の兄の出現に怒りをぶちまける弟と、非情に振る舞う兄。実は2人には、打ち解けることができないある秘密があった。ベタなストーリーながらも泣ける良作。