テイラー・スウィフトは新記録樹立！ 「2024 MTV VMAs」の必見シーン14
ケイティ・ペリーの圧巻のパフォーマンスから通算30賞で新記録樹立のテイラー・スウィフトまで、見逃せない14のシーンをレポート。
現地時間9月11日にニューヨークのUBSアリーナでMTVビデオ・ミュージック・アワードの授賞式が開催された。今年最多ノミネーションを獲得したのは10候補のテイラー・スウィフト。次に9候補のポスト・マローン、6候補のアリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンター、エミネムと続く。またK-POPからもBLACKPINKのリサやLE SSERAFIMが候補にエントリー。バラエティに富んだノミネーションリストにふさわしく、授賞式も盛りだくさん！ そこで今回は授賞式の必見シーンをレポートする。
LE SSERAFIM、プレショーでパフォーマンス
毎月1組のアーティストを選出、その中から今年イチオシのアーティストを選ぶ「Push Performance of the Year」を受賞したLE SSERAFIM。メインの授賞式に先立って同日に行われたプレショーでパフォーマンスを披露し、MTV VMAにデビューした。ステージに白と黒の衣装で登場した5人は「1-800-hot-n-fun」を熱唱。
続いて黒の衣装にチェンジ、「Crazy」を歌った。ちなみに昨年このプレショーでパフォーマンスを見せたサブリナ・カーペンターは今年7つのノミネーションを獲得、「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。LE SSERAFIMがこれから大きく躍進するのはほぼ確実。
サブリナ・カーペンター、マドンナのドレスで登場
レッドカーペットで注目を集めていたのはサブリナ・カーペンター。モンローを彷彿とさせるセクシーなドレスで登場した。実はこれ、デザイナーのボブ・マッキーが手がけたヴィンテージのドレス。1991年のアカデミー賞でマドンナが着用したドレスそのものである。ドレスはその後ロサンゼルスの有名なヴィンテージドレススタジオ「Tab Vintage」の手に渡っていた。
今回のアワードでアーティスト・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤーなど主要な部門を初め6部門にノミネートされているサブリナ。音楽界の女帝マドンナのドレスを選んだのは、「次のクイーンは私」宣言なのではないかという説も。
オープニングを飾ったエミネムは24年前のパフォーマンスを再現
授賞式のオープニングを飾ったのはエミネム。「Houdini」と「Somebody Save Me」を披露した。観客席を通り、自分のドッペルゲンガーのようなダンサーたちを従えて入ってくる演出にセレブもファンも大興奮。
ちなみにこの演出は2000年のMTV VMAで「The Real Slim Shady」を歌ったときのパフォーマンスを再現したもの。24年越しのリブートがコアなファンたちを喜ばせた。
テイラー・スウィフト、同時多発テロの犠牲者たちに追悼メッセージを贈る
今年10のノミネーションを獲得、最多ノミニーだったテイラー・スウィフト。まず最初にポスト・マローンをフューチャーした「Fortnight」で最優秀コラボレーション賞を受賞した。この日が9月11日－2001年に同時多発テロが起きた日－であり、開催地がテロの標的の1つだったニューヨークだったことからテイラーはテロの犠牲者たちを追悼。「今日、9月11日の朝ニューヨークで目覚めたとき23年前に起きたこと、愛する人を失った人たち、そして私たちが失った人たちのことを考えていました。それこそが今日、一番重要なことなのです」。テロから20年以上が経ち、アメリカでもこのテロの惨状やその後の戦争をリアルに見ていない世代が増えている。今回のテイラーのメッセージには風化させてはいけないという彼女の思いが込められているといえる。
ショーン・メンデス、元カノ2人の前で意味深新曲を初披露
カミラ・カベロとサブリナ・カーペンターという元カノ2人が来ている会場でパフォーマンスを披露したショーン・メンデス。新曲の「Nobody Knows」を初めて披露した。
「When you're so in love / And your souls touch / But it's still not enough / Where does it go?（愛し合っているとき、魂が触れ合うとき、それでもまだ足りないとき、それはどこに行くのだろう？）」という歌詞は元カノたちにしてみれば意味深だったかも。ちなみにショーンはギターを弾きつつ大熱唱したが、ファンからは「スモーク焚きすぎ！」「煙しか見えない」という声もちらほら。
BLACKPINKのリサ、ソロパフォーマンスを披露
今年初めてソロシンガーとしてパフォーマンスを披露したBLACKPINKのリサ。「New Woman」と「Rockstar」を歌った。男性シンガーたちを従え、彼らと一糸乱れぬ動きを見せるリサに観客たちも大熱狂。
レニー・クラヴィッツ、MTVで26年ぶりのパフォーマンス
最優秀ロック賞を受賞したレニー・クラヴィッツ。MTVのインタビューに応えると「すごいな、信じられないよ」と感動を露わにした。「とても感謝している。私は31年前、母と一緒にVMAの授賞式に来た。だからのこの賞は母に捧げたい」とコメント、1995年に亡くなった母で俳優のロキシー・ローカーへの思いを語った。ちなみに今年レニーは26年ぶりにMTV VMAでパフォーマンス。大ヒット曲の「Are You Gonna Go My Way」でスタート、「Human」「Fly」をパフォーマンスした。
功労賞を受賞したケイティ・ペリーをオーランド・ブルームが祝福
功労賞に当たるビデオヴァンガード賞を受賞したのはケイティ・ペリー。これを記念してこれまでのヒット曲のメドレーをパフォーマンスした。プレゼンターとしてステージに登場、ケイティを紹介したのはパートナーのオーランド・ブルーム。「みなさんはケイティ・ペリーという彼女に恋をしました。私はキャサリン・ハドソンという彼女に恋をしています」「みなさんは彼女の作るすべての曲、すべてのミュージックビデオに愛と光、そして独特のユーモアのセンスを与える世界的スーパースターとしての彼女を知っています。私は同じ愛と喜びを僕たち家族にもたらす、母親として、パートナーとしての彼女を知っています」。
「私たちが一番必要としていた瞬間、彼女の音楽と彼女が創り出す驚くべき世界は私たちに喜びと笑いをもたらし、世界中のあらゆる世代の人にインスピレーションを与えてきました。彼女は心から愛する人です。それは抑えきれないような愛であり、私はそれがあらゆるところに反映しているのを知っています。私たちの家でも、仕事への愛でも、そして特に彼女のファンに対する愛でも」。最後にオーリーはケイティを祝福。「おめでとう、ベイビー。君をとても誇りに思うよ」。
ケイティ、迫力のメドレーを披露「生理の初日だったんだ」
オーリーから紹介を受けたケイティは10分に渡るメドレーを披露。「California Girls」「Teenage Dream」「I Kissed a Girl」「Firework」などのヒット曲を宙吊りになったり、ダンサーたちと踊ったりと激しい動きと共に歌い切った。ラッパーのDoechiiも登場、彼女と絡み合いながら間もなくリリースされる新曲「I'm His, He's Mine」も熱唱。ケイティはパフォーマンスの後「生理の初日にこれだけのことをやったのよ。信じられる？」。功労賞を受賞、大御所に近づいたけれど、相変わらず赤裸々かつ飾らないケイティ節を聞かせてくれた。
スピーチでは「最初の日から私の変人っぷりを信じ、アーティストが曲の枠を超えて世界を広げる手助けをしてくれたMTVに感謝しています」とコメント。「アーティストとして長いキャリアを成功させるには揃っていなくてはいけないものがたくさんあります。10年以上も続く偶然はないのです」と自分を支えてくれたスタッフやマネージメントチーム、レーベルに感謝した。そして両親にも。ケイティの父は牧師で「I Kissed a Girl」と歌う娘を「悪魔の子」と言ったことがあるほど親子仲は険悪。ケイティは「私たちはいつも意見が一致するわけではないけれど、その意見の相違が愛に満ちたものになりうるということを教えてくれました」。大人である。
ミーガン・ジー・スタリオン＆千葉雄喜がデュエット
今年ステージで一番忙しかったのはおそらくミーガン・ジー・スタリオン。初めて司会に抜擢、MCとしての才能を発揮しつつパフォーマンスも披露。「BOA」「B.A.S.」「Hiss」をメドレーで歌うという無双ぶりを見せた。
ミーガンがラストに選んだ曲は千葉雄喜とのデュエット作「Mamushi」。千葉雄喜もステージに登場、メドレーの最後を締め括った。
ベンソン・ブーン、ピアノの上からバク転
最優秀新人賞や「ソング・オブ・ザ・サマー」賞などにノミネートされていたベンソン・ブーン。最優秀オルタナティブ賞を受賞した。ステージでは受賞曲の「Beautiful Things」を披露した。
