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ナイトミュージアムが楽しめる美術館5、涼しい夜にアートを鑑賞!

「サマーナイトミュージアム 2024」参加美術館とおすすめの展覧会を紹介。

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サマーナイトミュージアム

「サマーナイトミュージアム 2024」が今年も開催。8月30日までの期間中、「東京都美術館」「東京都現代美術館」「東京都庭園美術館」「東京都写真美術館」「東京都渋谷公園通りギャラリー」の5館が毎週金曜日等の夜に特別開館する。本記事では、開催中のおすすめ展覧会とその見どころを紹介。学生は観覧料が無料になるなど嬉しい特典も用意されているので、この機会をお見逃しなく!

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東京都美術館/東京・上野

東京都美術館
東京都美術館

日本初の公立美術館として1926年に開館。上野公園内に位置する現在の建物の設計は、モダニズム建築の巨匠・前川國男によるもの。赤いレンガ色の外観が特徴の建物は高さを抑え、上野公園の木々に溶け込むように設計されている。入館料は無料のため、館内外に展示されている立体作品鑑賞のほか、レストランやカフェ、ミュージアムショップのみでも利用することができる。

飲食店が立ち並ぶ上野駅での夕食や上野公園の散歩と合わせて、ぜひ夜の「東京都美術館」も楽しもう。

【開催中の展覧会】大地に耳をすます 気配と手ざわり

大地に耳をすます 気配と手ざわり

自然に深く関わり制作をつづける現代作家5人を紹介する『大地に耳をすます 気配と手ざわり』が10月9日(水)まで開催中だ。

参加作家は、川村喜一、ふるさかはるか、ミロコマチコ、倉科光子、榎本裕一。未開の大自然ではなく自然と人の暮らしが重なる場から生まれた彼らの作品は、その関係性を問い直すものでもある。会場では、写真、木版画、油彩画、水彩画、インスタレーションなど多彩な作品を展示。作家の鋭敏な感覚をとおして触れる自然と人のあり様から、私たちの「生きる感覚」を呼び起こす展覧会となっている。

東京都美術館
住所/東京都台東区上野公園8-36
夜間開館時間/金曜日17:00~20:00
特典/17:00以降の入場で、学生無料、一般・65歳以上は200円引(要証明)
公式サイト

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東京都現代美術館/東京・清澄白河

東京都現代美術館
東京都現代美術館

現代美術を常設できる美術館がなかった東京で、現代の美術動向を広く紹介するものとして1995年に開館した。設計は、柳澤孝彦。2019年の大規模改修では、長坂常とアートディレクターの色部義昭によってユーザビリティ向上を目的に什器やサインも一新されリニューアルオープンした。収蔵作品は約5800点にも及び、現代美術の流れを展望できるコレクション展示や大規模な国際展など、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど、幅広く現代美術に関する展覧会を開催している。

企画展のチケットで、収蔵作品の中から100~200点の作品をユニークなテーマに沿って紹介する「MOTコレクション」の鑑賞も可能になるのでこちらもお見逃しなく。

【開催中の展覧会】日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

高橋龍太郎コレクション

日本の現代美術を中心とするコレクションとしては世界最大級の「高橋龍太郎コレクション」から選りすぐった作品で総覧する、日本の現代美術史の入門編でもあり決定版ともいえる展覧会。高橋龍太郎は、精神科医としてデイケアをはじめとする地域医療の推進に尽力しながら、1990年代半ばより日本の現代美術のコレクションを開始し、現在に至るまで3,500点もの作品を収集してきた。

本展では、1946年生まれの戦後世代のコレクターの目が捉えた現代日本の姿を、作品を通して辿っていく。草間彌生や横尾忠則、村上 隆からSIDE CORE まで、時代に対する批評精神あふれる作家115組が参加。その代表作品が一堂に会する。

東京都現代美術館
住所/ 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
夜間開館時間/金曜日17:00~20:00(~8/30)
特典/17:00以降の入場で、学生無料、一般・65歳以上は団体料金適用(要証明)
公式サイト

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東京都写真美術館/東京・恵比寿

東京都写真美術館
東京都写真美術館

日本で初めての写真と映像に関する専門的な美術館として1995年に総合開館。収蔵する作品は37,000点(2024年3月末現在)以上にも及び、世界的にも希少な写真・映像の黎明期を伝えるものから現代作家による最新作までを体系的に網羅している。通常時も木曜日と金曜日は20時まで開館しており、恵比寿駅直結というアクセスの良さから仕事終わりに訪れる人も多い。

「サマーナイトミュージアム 2024」の期間中の木曜日と金曜日は、さらに1時間延長した21時までの開館に。恵比寿ガーデンプレイスでショッピングや食事を楽しんだ後に「東京都写真美術館」でゆっくりと作品に浸るプランはいかが?

【開催中の展覧会】いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ

東京都写真美術館

人気絵本『100かいだてのいえ』の作者いわいとしおは、日本を代表するメディアアーティスト岩井俊雄としての顔を持つ。幼少からアニメーションに強い興味を持ち、パラパラマンガや驚き盤を現代のテクノロジーによって進化させた作品《時間層》シリーズによって、独自のメディアアートを確立した岩井。

本展では、メディアアートとその原点となる19世紀の映像装置を組み合わせることによって、光と動きが生み出す視覚体験の面白さと、それらを作り上げた科学者や芸術家たちの飽くなき探求心を解き明かしていく。

東京都写真美術館
住所/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
夜間開館時間/木、金曜日17:00~21:00(~8/30)
特典/17:00以降の入場で、学生無料、一般・65歳以上は団体料金適用(要証明)
公式サイト

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東京都庭園美術館/東京・白金台

東京都庭園美術館
東京都庭園美術館

1933年に宮内省内匠寮が設計し、内装をフランスの装飾美術家アンリ・ラパンが担当した「旧朝香宮邸」の建物とその空間をいかして1983年に開館した。ルネ・ラリックやレイモン・シュブらの作品など、アール・デコの意匠がさまざまな場所に取り入れられた内装や美しい庭園を有し、建物の特性を活かしながら、装飾美術の観点から美術作品を紹介する展覧会を開催している。

「サマーナイトミュージアム 2024」の期間中では、展覧会はもちろんのこと、ライトアップされた邸宅や庭園の夜散歩も楽しめる。「東京都庭園美術館」ならではの空間と雰囲気に酔いしれて。

【開催中の展覧会】生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

生誕140年 yumeji展 大正浪漫と新しい世界

「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった竹久夢二の生誕140年を記念した展覧会が8月25日(日)まで開催中。竹久夢二は正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立。「夢二式」と称される叙情的な美人画で人気を博した。さらに、グラフィックデザイナーの草分けとして、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨など、幅広い分野で活躍し今日でも愛され続けている。

本展は、竹久夢二の初公開資料を含む約180点の作品とともに、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどる展覧会だ。

東京都庭園美術館
住所/東京都港区白金台5-21-9
夜間開館時間/金曜日17:00~21:00(~8/30)
特典/17:00以降の入場で、学生無料、一般・65歳以上は団体料金適用(要証明)
※「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」は8月25日(日)まで。
公式サイト

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東京都渋谷公園通りギャラリー/東京・渋谷

東京都渋谷公園通りギャラリー
東京都渋谷公園通りギャラリー

アートを通してダイバーシティの理解促進や包容力のある共生社会の実現に寄与することを目的に、2020年にオープン。ここでは、専門的な美術の教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアート「アール・ブリュット(Art Brut)」をはじめとする様々な作品の展示を行い、一人ひとりの多様な創造性や新たな価値観に人々が触れる機会をつくりだしている。

渋谷の中心に位置し、観覧料も無料であることから、気軽に立ち寄ってアートに触れることができる貴重なスポット。

【開催中の展覧会】⽇常アップデート

⽇常アップデート

本展は、見過ごされるような光景や体験、聞き慣れたことば、どこかの誰かとの共同作業、その日の大切な記憶や事柄の記録、安心できるいつもの風景など、何処かしらに他者の存在が感じられる、6人の作家による作品を展示。作品を通して日常における人と人、人と社会の在り方について考え、日常を新たな視点で捉えなおすことを試みる展覧会。

東京都渋谷公園通りギャラリー
住所/東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F
夜間開館/金曜日17:00~21:00(7/19~8/30)
特典/17:00以降入場の方に、特製シールをプレゼント
※在庫がなくなり次第終了
公式サイト


展覧会の会期や各種割引、レストラン・カフェ・ショップの夜間営業時間などは美術館によって異なるので、詳しくは「サマーナイトミュージアム 2024」の公式サイト で確認を!


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