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東京・神楽坂のPAAMAでグループ展『OPEN WORLD』が開催中

八木沢俊樹率いる「ニュー・スケール」によるグループ展。ゲームのオープンワールド形式に着想を得た会場にも注目!

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アートディレクターの前田晃伸が2024年末、東京・神楽坂にオープンした新スペースPAAMA(パアマ)で、八木沢俊樹率いるコンテンポラリーカルチャーメディアの「New Scale(ニュー・スケール)」がキュレーションするグループ展『OPEN WORLD』が開催中だ。

参加するのは、4組のアーティスト。オーストラリアとスロベニア出身のニコラス・ガードナーとサーシャ・シュチュチンによるデザインデュオ、ソフト・バロックと、フランス出身でオランダにスタジオを構えるピエール・カスティニョーラ、スペイン出身で国際的に活躍するジェレイ・メナとアーティストとしての八木沢俊樹だ。本展ではそれぞれが、複層化する現代社会の視点を提示していく。

会場は、(直線的に設計されたゲーム世界とは異なり、広大な世界をプレイヤーが自由に探索できる)「オープンワールド」形式に着想を得てデザインされた。鑑賞者とアーティストが「主人公」となり、作品との相互作用から無数のストーリーが立ち上がる。


paama open world

日常的なモノを題材に、消費社会や記号論、知的財産制度を批評的に掘り下げる作品づくりで知られるピエール・カスティニョーラは、チェアなど身近なプロダクトを使い、消費文化と知的財産の境界を探る。



paama open world

八木沢俊樹は、陶芸・木工・3Dプリント・CGIといった多様な媒体を縦横にかけ合わせ、新しい素材としてのあり方や、物語を生み出すアーティストでありデザイナーだ。今回は、陶芸や木彫とデジタル技術を巧みに掛け合わせることにより、鑑賞者に素材と知覚の枠組みについて再考をうながすような作品を披露している。

鑑賞者自身が展示空間という「世界」に入り込み、作品と対話しながら新たな物語を紡ぐ『OPEN WORLD』。多様な視点が共鳴する本展で、視覚文化の未来を感じたい。


OPEN WORLD

会期/〜2025年8月2日(土)
会場/東京都新宿区矢来町160-1 サクラハウス神楽坂矢来町1F-B
時間/13:00〜18:00
定休日/日曜、月曜、火曜

公式サイト

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