記事に移動

記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がELLEに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。

大阪 名建築
Hearst Owned

【大阪】建築好きが行くべき、フォトジェニックな名建築20

レトロ建築や最新「グラングリーン大阪」まで。万博で沸き立つ大阪でSNSに映える名建築をピックアップ!

By

「EXPO 2025 大阪・関西万博」に向けて盛り上がる大阪には「大阪市中央公会堂」や「綿業会館」など歴史を感じるレトロ建築や安藤忠雄やレンゾ・ピアノら巨匠建築家による名建築、注目の「グラングリーン大阪」など、魅力的な建築がたくさん! 本記事では、建築好きが訪れるべき20のスポットを見どころと合わせて紹介。お出かけと合わせて、カメラを片手に建築散歩を楽しもう。

クリエイターが推薦、いま大阪で巡るべき建築とは?
『名建築で昼食を〜大阪編〜』名建築ガイド

【東京】建築好きが行くべき、フォトジェニックな名建築20

【福岡】建築好きが行くべき、フォトジェニックな名建築20


1

グラングリーン大阪「ロートハートスクエアうめきた」/梅田

グラングリーン大阪
©Akira Ito.aifoto

梅田駅北側(通称「うめきた」エリア)において約45000㎡もの大規模な開発が進行中だ。豊かな緑が街全体を包み込む世界最大規模の都市型公園の完成に日本中が注目している。2024年9月に一部が先行開業した「グラングリーン大阪」は、多彩なショップやレストランをはじめ、ホテルやオフィス、レジデンスなどを有する巨大な複合施設で、この開発の大きな目玉だ。

グラングリーン大阪
Akira Ito.aifoto

先行まちびらきの際には、早くも多くの人々がくつろいだうめきた公園内でひときわ目を引くのが、SANAAが大屋根を手掛けた「ロートハートスクエアうめきた」。高さ13mの屋根付き、全天候対応型のイベントスペースで、広さは約1500㎡にも及ぶ。大屋根の緩やかな曲線は、隆起した芝生広場に溶け込んでいる。

同公園内には安藤忠雄が設計監修を担当た「VS.(ヴイエス)があり、日本を代表する建築家による作品が並ぶ。2025年に南館が開業し、2027年には全体が完成する予定。大阪を代表するスポットになるに違いない。

グラングリーン大阪「ロートハートスクエアうめきた」
大阪市北区大深町5番 サウスパーク
公式サイト

ADの後に記事が続きます
2

梅田スカイビル/梅田

梅田スカイビル

梅田のランドマーク「梅田スカイビル」は、世界初の連結型高層建築として1993年に誕生した。地上173mを誇るタワーイーストとタワーウエストが頂部で繋がっているというユニークで存在感のある設計でありながら、壁面に17000枚のハーフミラーガラスを採用することで空や周囲の景観と溶け込んでいる。設計は京都駅ビルなどを手掛けた原広司。

ランドスケープにも力を入れていて、2つの棟の間に位置する1F中央広場「ワンダースクエア」では様々なイベントが開催され、ビルを囲う敷地内には、四季を感じられる豊かな自然が広がる。

藤田美術館

「梅田スカイビル」を象徴する空中庭園展望台は、大阪有数のフォトスポットだ。中央部分がすり鉢状のドーナツ型で、360度オープンエアの展望フロアからは大阪の街並みを一望できる。35階から39階へと続く「空中エスカレーター」はガラスに囲われたトンネルになっており、雲の中を通るような高揚感を味わうことができる。






ADの後に記事が続きます
梅田スカイビル

2023年10月には屋上のリニューアル工事が完了。日没後に姿を表す「ルミ・スカイウォーク」では足元の蓄光石が煌めき、星空の上を歩くような体験ができる。

梅田スカイビル
大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビル
公式サイト





3

大阪梅田ツインタワーズ・サウス/梅田

大阪梅田ツインタワーズ・サウス

2022年に開業した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」は、 大阪梅田駅(阪神)と直結の大型複合ビルだ。建物は地下3階地上38階で、低層階が「阪神百貨店(阪神梅田本店)」、高層階がホール、オフィスフロアとなっている。ビルの開発にあたり、地下に集中していた人々の流れを変え、地上にも活気をもたらすため、立体的な街路形成を行った。梅田駅からつながる歩道橋や空中歩廊などを作ることで周辺エリアとの繋がりを強化し、駅利用者の回遊性を高めた。

ADの後に記事が続きます
大阪梅田ツインタワーズ・サウス

この建物を印象付けるのが、アルミパネルがリズミカルに並ぶ低層部のファサード。六甲山系と淀川水系に自生する樹種から選定された植物が壁面を彩る。また、オフィスフロアの12階にカフェやラウンジをはじめ、フィットネス、仮眠室といった入居企業のワーカー専用のスペースを備えるなど、ビル全体で利用者と街にとって快適な環境を作り出している。

大阪梅田ツインタワーズ・サウス
大阪府大阪市北区梅田1-13-1
公式サイト

4

大阪中之島美術館/中之島

大阪中之島美術館

大阪の文化・芸術の拠点として注目を集める中之島エリアに2022年に開館した「大阪中之島美術館」。1990年に準備室が設置されてから30年以上の構想を経て開館となった。遠藤克彦が設計した建物はブラックキューブの外観が目を引く。存在感を放ちながらも、地上から浮遊しているようにデザインすることで軽やかさを感じさせる。複数のエントランスを設けることで、さまざま人の流れを生み、美術館に興味がある人もない人も気軽に立ち寄れるような居心地のよい空間を作り出した。

ADの後に記事が続きます
大阪中之島美術館

建物内部に入ると、最大約30mにもなる巨大な吹き抜けのパッサージュが現れる。1、2階は美術館利用者以外でも自由に訪れることができ、ミュージアムショップやレストラン、「HAY OSAKA」などが入る。2階から4階にかけられた大きな2本のエスカレーターは建物のダイナミックさを体感できる構造で、4、5階に位置する展示室を巡りまたエスカレーターで戻るという動線は、一筆書きのようだ。

収蔵する作品は、佐伯祐三の作品群をはじめアメデオ・モディリアーニやルネ・マグリットなど、19世紀後半以降の日本と海外の代表的な美術とデザイン作品を核とし、6,000点超(2024年4月現在)のコレクションを誇る。

大阪中之島美術館
大阪府大阪市北区中之島4丁目3-1
公式サイト

5

大阪市中央公会堂/中之島

大阪市中央公会堂
©大阪市中央公会堂

ネオルネッサンス様式の外観が美しい「大阪市中央公会堂」は、岡田信一郎の原案を基に、辰野金吾と片岡安が実施設計を担当し、1918年(大正7年)に竣工した。老朽化が進んだことから保存修理工事が行われ、3年半の歳月を経て2002年に現在の姿となった。同年には国の重要文化財に指定されている。



ADの後に記事が続きます
大阪市中央公会堂
©大阪市中央公会堂

竣工以来、オペラやコンサート、著名人の講演会が多数開催され、大阪の文化・芸術の発展に深く関わってきた。現在もなお貸館施設として利用され、壮麗な雰囲気を生かして様々な催しが行われており、市民の活動拠点となっている。また、建物の内部を見学できるガイドツアーも開催されているので建築好きならぜひ訪れたいスポットだ。

〈写真〉大集会室。ヘレンケラーや宇宙飛行士ユーリン・ガガーリン、物理学者のアインシュタイン博士などによる講演会や、国際的なアーティストによるコンサートが行われた。

大阪市中央公会堂
大阪府大阪市北区中之島1-1-27
※館内の自由見学は地下1階と展示室のみ可能。それ以外の場所の自由見学は不可。
公式サイト

6

国立国際美術館/中之島

国立国際美術館
提供:国立国際美術館

万博記念公園から移転し、2004年に現在地である中之島に完成した「国立国際美術館」は、世界的に見ても珍しい完全地下型の美術館だ。躍動感あふれる外観は竹の生命力と現代美術の発展、成長をイメージたユニークなデザインで、アルゼンチン出身のアメリカ人建築家シーザー・ペリが手掛けた。

ADの後に記事が続きます
国立国際美術館
提供:国立国際美術館

1945年以後の国内外の現代美術を中心に約8200点(2022年3月現在)を収蔵していて、近年では映像やパフォーマンスといった新しいジャンルの作品収集にも取り組んでいる。館内は地下を感じさせない明るい空間だ。人と美術との交流を生み出すパブリック・ゾーンを設けるなど快適な鑑賞の場を提供する工夫が凝らされている。

国立国際美術館
提供:国立国際美術館

地下2、3階への吹き抜けは9mを超える大空間。ジョアン・ミロによる陶板壁画《無垢の笑い》(1970年)やアレクサンダー・コールダーのモビール作品《ロンドン》(1962年)が展示されている。展示室の天高も4.6mと高く、大型作品の展示も可能だ。

国立国際美術館
大阪府大阪市北区中之島4-2-55
公式サイト



ADの後に記事が続きます
7

こども本の森 中之島/中之島

こども 本の森 中之島

2020年、中之島公園内にオープンした「こども本の森 中之島」は、安藤忠雄の「この国のこれからを支えていく子どもたちに豊かな感性を育んでほしい」という願いから生まれた文化施設だ。「こどもたちの素直な眼差しと感受性を大切にする『物語』の聖地をつくる」をコンセプトに、絵本や幼年童話、児童文学、小説、各分野の図鑑、自然科学書、芸術書など多様なジャンルの書籍を収蔵している。選書は、ブックデイレクターの幅允孝。

こども 本の森 中之島

館内は3フロア分の壁一面が本棚になっている。所々に本の中から印象的なアフォリズム(短文)を抽出した「言葉の彫刻」を見ることができる。壁面に映像を投影する休憩室や「アルテック」の上質な家具を備えるなど、子どもが過ごしやすく、好奇心をかき立てる工夫が凝らされている。







ADの後に記事が続きます
こども 本の森 中之島

建物入り口に佇む大きな青リンゴのオブジェも安藤忠雄によるもの。アメリカの詩人、サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに、「若さとは、年齢でなく心の持ちようだ」というメッセージに共感してデザインされた。

こども本の森 中之島
大阪府大阪市北区中之島1-1-28
公式サイト

8

W大阪/心斎橋

w大阪

ラグジュアリーブランドが軒を連ねる心斎橋に位置する「W大阪」は2021年に開業。ニューヨーク発のラグジュアリー・ライフスタイルホテル「W」の日本初上陸としても話題を集めた。

外観のデザイン監修を安藤忠雄、インテリアデザインをオランダのConcrete Architectural Associates、1階レストランのインテリアデザインを森田恭通、直筆のイラストを黒田征太郎が手掛け、デザイン性の高さも大きな魅力の一つだ。“大阪の視点”と“日本の歴史”、そして“大胆でソーシャルな視点”の3点がデザインエレメントとして散りばめられており、さまざまなエリアでそのこだわりを感じることができる。

〈外観〉黒を基調にしたシンプルでスタイリッシュな外観。対して内部は色鮮やかで華やかなデザインで「過度な贅沢が禁止されても、黒い羽織の内側は派手な裏地でお洒落を楽しんだ」という江戸時代の大阪商人の粋な遊び心が表現されている。

ADの後に記事が続きます
w大阪
Miyuki Kaneko (Nacasa & Partners inc.)

訪れる人をまず驚かせるのが、 フォトジェニックな「アライバルトンネル」だ。LEDで覆われた切子面のトンネルには約3,000枚もの円形のパターンが施されており、四季に合わせて色彩を変える。









w大阪
Miyuki Kaneko (Nacasa & Partners inc.)

3階のリビングルーム(ロビー)は、大阪の街のネオンを表現した照明やカラフルなインテリアなど活気に満ちた空間だ。ホテルのソーシャルハブとして機能している。カクテルバーやDJブース、ダイニングエリアがシームレスに繋がる。客室は全337室。明るいトーンで統一された空間のなかに、鮮やかな色彩を採り入れ、日本らしいエレメントや大阪のランドマークが描かれたピクセルアートなどを楽しめる。

W大阪
大阪府大阪市中央区南船場4-1-3
公式サイト

Page was generated in 0.94053483009338