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観葉植物でインテリアを格上げする5つの方法

フレッシュな観葉植物は自宅空間に新鮮さを生み出す。インテリアを格上げする、観葉植物の使い方とは?

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5 ways that houseplants can elevate your interior
Prestigious Textiles

熱帯性植物のモンステラ(別名スイスチーズプラント)から控えめなポトスまで、観葉植物は今、かつてないほどの人気を集めている。初心者の人も植物を育てるのが好きな人も、さまざまな観葉植物を飾ることで、自宅に個性を加えることができる。

この人気は「バイオフィリック・インテリア」と呼ばれる、自然素材や日光、自然からインスピレーションを受けたカラーパレットを通して屋外の雰囲気を部屋に取り入れるスタイルの台頭も関連している。さらにソーシャルメディアも観葉植物の人気復活にひと役買っている。TikTokでは、#PlantTokというハッシュタグが4.2億回という再生回数を記録し、“プラントインフルエンサー”と呼ばれる人々が、植物の繁殖から剪定までのTIPSやアドバイスをシェアしているのだ。

ロンドンでテラリウムのワークショップを主催している、「ロンドン・テラリウムズ」の創設者エマ・シブリ―はBBCカルチャーにこのように語っている。

「観葉植物の人気は、自然とつながりたいという人々の願望が要因だと考えられます。ロックダウン中には、多くの人が在宅勤務によってパソコンの画面にかじりつくことになり、自然と触れ合うことが不可能でした。そして観葉植物は人々の育てたいという願望を満たす存在でもあります。観葉植物は人々をパソコンの画面から解き放ち、何かを育て、世話をするという儀式を1日の中にもたらしてくれました」

このことを念頭に置いて、観葉植物をでインテリアを格上げする方法をチェックしてみよう。

UK版「ハウスビューティフル」より

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斑入りの観葉植物で空間に彩りを加える

variegated houseplant
Firn//Getty Images

プラントショップのオーナーであり、『ノット・アナザー・ジャングル』の著者でもあるトニー・ル・ブリットンは、さまざまな色味を持つ斑入りの植物の人気は、ますます高まっていると話す。

斑入りの観葉植物は色や柄のパターンがバリエーション豊かで、部屋のカラーパレットを引き立たせたり、コントラストを付けたりしてくれる。

mexico, queretaro state, queretaro city march 8, 2022 young latina woman tending to houseplants in a bright, modern home
Carolin Voelker//Getty Images

「一度観葉植物にハマると、他にどんな種類があるのか探したくなると思います」とトニーはBBCカルチャーで語った。

「当初は熱心な植物コレクターだけが興味を示していたような、珍しい植物をオンラインで探す人も増えています。そのため、植物のバラエティも日々増えてきています。ホワイトとグリーンの斑入りがいまだに一般的ではありますが、赤やピンク、オレンジといったカラーも登場しています。部屋のペイントカラーや張り地の模様に合わせ、部屋の配色に合う斑入り植物を買うようになってきていますね」

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ダークカラーの壁と観葉植物のコントラストを楽しむ

dining area decorated with plants
Habitat

ミッドナイトブルーやフォレストグリーンといった暗くマットなカラーの壁は、鮮やかな緑や大胆な形の葉を持つ観葉植物の背景として完璧なカラーだ。濃く暗い色調は植物の質感をより際立たせ、植物をより生き生きと見せてくれるのだ。

トニーはモンステラ・デシリオーサがおすすめだと話す。「最近では、モンステラのモチーフの壁紙や張り地を見かけるほど人気が高まっていますね」

モンステラの光沢感のある独特な葉の形は、存在感がありエキゾチックな魅力を放つ。さらにトニーは、水玉模様がキャッチーなベコニア・マクラータもおすすめしている。

もし色を強調したい場合には、紫の葉のトラデスカンチア(別名スパイダーウォート)が最適。ツル性の植物なので、ハンギングポットで吊り下げたり、高い場所に置くことが可能だ。

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独創的なプランターでアップデート

monstera palm and ficus lyrata leaves inim style metal pot on wooden floor in living room floral decor in modern home
Alexandr Kolesnikov//Getty Images

観賞植物の種類が増えるにつれて、プランターの選択肢も増えている。独創的なプランターは、目を引くような観賞植物と合わせることで、彫刻的な雰囲気を漂わせる。

一方でメンテナンスに手間のかからない多肉植物は、ミニマルなプランターと合わせることで控えめでシンプルな佇まいが生まれる。

ハンギングプランターはツル性の植物にぴったり。脚やスタンド付きのプランターは、背が高く葉の多い植物をより魅力的に見せてくれる。

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壁を利用して植物を自由に飾る

観葉植物
Igor Alecsander//Getty Images

イタリア・ミラノにあるレジデンシャルタワー「垂直の森(ボスコ・ヴェルティカーレ)」は、ビルの外観が800本の木や芝生に覆われており、高いところに植物を植えるという点では、世界で最も有名な例だといえる。そこで、このトレンドを、インテリア空間にも取り入れてみよう。

屋内にツル性の植物を置くことは、壁紙やアートに匹敵するほどのトレンドを巻き起こしている。そう話すのは、アメリカを拠点に活動するプラントインフルエンサーであり、『リビング・ワイルド』の著者であるヒルトン・カーターだ。彼は、こういった観葉植物のことを“リビング・アート”とも呼んでいる。

platycerium or staghorn fern mounted on board ready to be hanged up to the wall
AnSyvanych//Getty Images

彼はビカクシダのような植物をスギの板や、再生利用された木材に貼り付け、根をコルクや苔で包むことを提案している。

屋内に本格的なリビング・ウォールを取り入れるという選択肢もあるが、壁全体に専用のシートを貼る必要があり、灌漑システムも必要不可欠で現実的ではない。しかし、彼が紹介した方法ならDIYで実践できるだろう。

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観葉植物
Furniture and Choice

「通常であれば平らで硬い壁を、植物が生き生きとしたものにしてくれます。ここでのリビング・ウォールとは永遠に変化し続ける、新たなアートピースなのです」

さらにヒルトンは「室内に、上に伸びていくタイプのツル性の植物を置くことに抵抗がある場合は、下に伸びていくような植物を試してみてください。そしてその植物が自然に成長していく様子を楽しんでみてください」と語る。

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背の高い観葉植物でポイントをつくる

gray planter with ficus benjamin in the interior of the house
Mariya Borisova//Getty Images

あなたがどれほど植物愛好家だとしても、ジャングルのように植物が生い茂るインテリア空間には抵抗があるだろう。空間すべて埋めるのではなく、空間を引き立たせるための観葉植物を選ぶには気を付けるべきポイントがある。

ヒルトンはミニマルな空間に、背が高く存在感のある植物を置くことがおすすめだと語る。大きな葉、強い幹、そして高さのある植物はどんなものが良いか改めて考えてみよう。空間を圧倒するものでなく目を引くようなものが、適した観葉植物ではないだろうか。

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ficus lyrata teak banyan tree in a white wall room
sarayut Thaneerat//Getty Images

ヒルトンはおすすめ観葉植物として、オーストラリア産の木生シダや大きな葉が特徴のカシワバゴムノキを挙げる。

そして「私は大きくあざやかな観葉植物を一つだけ置いた、ミニマルな空間をスタイリングするのが好きです」と話した。

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