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2025年6月18日(水)、「オメガ」が新作“シーマスター アクアテラ 30MM”コレクションの発売を記念し、京都・将軍塚青龍殿にてインターナショナルイベントを開催した。古都を望む山中には、一夜限りの幻想的な空間が広がり、200人以上のゲストがそのひとときを祝った。

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“シーマスター アクアテラ 30MM”(SS×18Kムーンシャイン™ゴールド、Φ30㎜、自動巻き)¥1,617,000/オメガ


1902年から続くレディスウォッチメイキングの伝統を受け継ぎ、革新を重ねて誕生した“シーマスター アクアテラ 30MM”。登場から23年を経て、コレクションはさらなる進化を遂げ、全12種のバリエーションで展開される。ステンレススティール、18Kセドナ™ゴールド、18Kムーンシャイン™ゴールド、そしてステンレススティール×ゴールドのコンビ素材と、鮮やかなカラーリングのダイヤルが調和し、そのどれもが独自の美しさを有する。ブレスレットには、サイズ調整が簡単にできる「オメガ」独自の特許技術「コンフォートリリースシステム」を搭載し、快適な着用感を実現。

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“シーマスター アクアテラ 30MM”(18Kムーンシャイン™ゴールド、Φ30㎜、自動巻き)¥4,752,000

15,000ガウスの耐磁性能と48時間のパワーリザーブを備えた直径20㎜のムーブメントは、本モデルのために2年をかけて開発された特別仕様。“アクアテラ”シリーズの大型モデルに匹敵する性能を誇り、「オメガ」ならではの技術力を体現している。ステンレススティールおよびコンビモデルにはキャリバー8750を、ゴールドモデルにはキャリバー8751を搭載。いずれもスイス連邦計量・認定局(METAS)の認証を取得し、精度・耐磁性ともに業界最高水準をクリアしている。

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(左から)テムズ、ダニエル・マーシュ、アシュリー・グラハム、マリサ・アベラ、アリアナ・デボース。

イベントには、今回のキャンペーンアンバサダーを務めた6名のうち、ダニエル・マーシュ、アシュリー・グラハム、マリサ・アベラ、テムズ、アリアナ・デボースの5名が登場。“my little secret(私の小さな秘密)”というテーマにちなみ、ステージ上ではそれぞれが自身の「小さな秘密」を明かすひと幕も。歴史ある京都・将軍塚青龍殿の舞台に華を添え、会場は大いに沸いた。

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(左上から時計回りに)吉高由里子さん、柴咲コウさん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、長谷川潤さん。

日本からは、「オメガ」のフレンドである吉高由里子さんをはじめ、柴咲コウさん、長谷川潤さん、きゃりーぱみゅぱみゅさんらが登場。

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(左上から時計回りに)ハン・ジミン、ヤラ・シャヒディ、レナ・マントラ―、オーム・コーンナ・ファット。

さらに、ハン・ジミン、ヤラ・シャヒディ、オーム・コーンナ・ファット、レナ・マントラ―といった世界各国のセレブも駆け付け、グローバルな輝きで京都の夜を彩った。

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フォトブースや琴の演奏など、日本の伝統と現代の感性が織りなす演出を通して、ゲストたちは「オメガ」の哲学を五感で体感。美と時間が響き合う、記憶に残る一夜となった。

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「オメガ」社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマン氏に、新作“シーマスター アクアテラ 30MM”に託したメッセージと、その背景にある哲学について話を聞いた。

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吉高由里子さんと「オメガ」社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマン氏。

ーー今回、初の日本開催となるインターナショナルイベントにおいて、京都を舞台に選ばれた理由を教えてください。

日本は、グローバルなラグジュアリーマーケットにおいて常に重要な存在であり、とりわけ職人技や美意識を重んじる高級時計市場として、私たちにとって戦略的に欠かせない国です。ラグジュアリーの本質は、単なる価格や希少性ではなく、その背後にある技術や精神性にこそ宿ると私たちは信じています。そうした価値観を深く共有できる国は多くありませんが、日本はスイス以外で、時計産業との本質的なコラボレーションが可能な数少ない国のひとつであり、ものづくりの精神を深く共有できる、まさにかけがえのない存在といえるでしょう。さらに、洗練された消費者層やアクセス性に優れた商業環境など、日本ならではの魅力も数多くあります。

そしてその価値観を最も体現する場所として、私たちは今回、京都を舞台に選びました。長い歴史の中で受け継がれてきた美意識や静謐な文化、ものづくりに対する深い敬意が、「オメガ」の哲学と強く響き合うと感じたからです。今回ご紹介する新作は、ブランドの技術とヘリテージを凝縮したモデルです。クラフトマンシップに基づき、細部に至るまで丁寧に仕上げました。京都という土地に息づく美意識とともに、その価値を真摯(しんし)にお届けしたいと考えています。

ーー“my little secret(私の小さな秘密)”というテーマは、どのような思いから生まれたのでしょうか。

新しいコレクションを発表することは、私たちにとって大きな喜びです。けれども、声高にアピールするのではなく、控えめに、でも誇りを込めてお届けしたい——そんな思いから生まれたのが、“my little secret(私の小さな秘密)”というテーマです。この言葉には、誰もが日常でふと感じる、ささやかなときめきを大切にしたいという願いが込められています。ここでの「秘密」とは、何かを隠すものではありません。むしろ、大切だからこそ、信頼できる人とだけ分かち合いたくなるもの。そんな静かであたたかい感情を表しています。

今回のキャンペーンには、さまざまな分野で活躍されている方々が参加してくださいました。それぞれが“my little secret”を胸に抱き、それを信頼する誰かと分かち合うことで、その価値がさらに深まっていく。そんな個々のストーリーが、このテーマに命を吹き込んでくれています。このコレクションもまた、誰かと分かち合いたくなる、小さくて美しい“秘密”であってほしい。そんな気持ちを込めて、今回のテーマを選びました。

――若い女性へのアプローチを大切にする「オメガ」にとって、その世代の存在はブランドやビジネスにどんな意味を持つのでしょうか。

この数十年で社会は大きく変化し、“ニュージェネレーション”と呼ばれる若い世代とつながれることは、ブランドにとって大きなチャンスだと感じています。彼らは豊かな感性と高いデザイン意識を持ち、学び、発信し、影響を与えようとする力にあふれています。かつてはインフルエンサーが主導していた時代でしたが、今の若者は受け手であると同時に、自らの感性で選び、発信する存在です。そうした世代に真摯に向き合い、彼らが求める価値に応えていく姿勢が今、ブランドに求められています。その思いを体現する存在として、吉高由里子さんを“オメガ フレンズ”に迎えました。多面的に活躍しながら、自分らしさを模索し続ける彼女の姿勢は、今回のテーマとも深く共鳴しています。

「オメガ」のものづくりは、単なるラグジュアリーではなく、思いと物語が込められた一点一点です。そうした価値を若い世代にも丁寧に届けることこそ、私たちが目指すあり方であり、一過性ではなく本質的なつながりを育んでいきたいと考えています。

――「オメガ」が大切にしてきたヘリテージと、時代に応えるためのイノベーション。その両立はどのように実現されているのでしょうか。

私たちは、長年培ってきた「オメガらしさ」を何より大切にしています。それは過去の様式をなぞることではなく、ブランドの核にある価値を受け継ぎながら、時代の期待に応えていく姿勢そのものです。伝統を尊重しつつ、新たな感性や社会のニーズとどう調和させるか——そのバランスをとることこそが、常に私たちの挑戦です。

今回、日本でイベントを開催したのも、そうした取り組みの一環です。中国・アメリカと並ぶ主要市場である日本から、新たな時代へのメッセージを世界に発信したいと考えました。「オメガ」は、時代や文化を超えて愛されるユニバーサルブランドです。表現は進化しても、「驚きと感動を届ける」という本質は変わりません。今回の新作は、これまで男性中心だった“シーマスター”シリーズに、より多くの女性にも共鳴いただけるようデザインされたモデルです。過去をそのまま再現するのではなく、その中にある精神を今のかたちで表現し、未来へとつないでいく。それが「オメガ」の果たすべき役割だと私たちは考えています。

そして、それを実現するために必要なのは、過去にも未来にも縛られない“ノーリミット”の姿勢。ブランドのDNAを守りながら、どう時代に響かせていくか。そこに真剣に向き合うことこそが、「オメガ」の価値を次世代へ受け渡すカギだと信じています。

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問い合わせ先/オメガ 0570-000087
https://www.omegawatches.jp/ja/