この春おしゃれ賢者たちが選ぶ最旬ワードローブとは? 3つのキーワードでクローゼット作りのマイ・ルールを探る。パリでヴィンテージアイウエアの専門店を運営するアリス・ヴィオリエ・アムザラクは、小物をスパイスにした上級カジュアルなワードローブの作り方を披露。『エル・ジャポン』6月号より。

Photo:KATHRINE GULLA Coordination:ELIE INOUE

alice violier amzalak
Kathrine Gulla

家族の遺産と現代的なウエアをミックス

「祖父が1961年にアイウエアメーカーを創業しました。数十年前から眠っている在庫を見つけたとき、宝物を発掘したように心が躍ったんです」。そう語るアリスは祖父の遺産を引き継ぎ、アンティークアイウエア専門店「セカンド ヴュー」を2023年にスタート。「ティエリー ミュグレー」や「ジャン パトゥ」、「ジル サンダー」から「ノーブランド」まで、貴重なピースを取り扱う。自身のスタイルに欠かせないのは、もちろんアイウエア。

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「レトロなアイウエアには現代的な最新コレクションを。ユニークなフレームの個性的なアイウエアには、カジュアルな洋服を合わせたりと、コントラストの利いたスタイリングを楽しみます」。アンティークのアイウエアのほかに、モードラバーの母親から譲り受けた、主に'80〜'90年代の洋服も彼女のワードローブの中核を担う。「パワーショルダーや引き締まったウエストなど、極端なシルエットが好き。そこにモダンなアイテムを織り交ぜて、色と柄で華やかな小物を加え、自分らしく着こなします。遊び心たっぷりの装いが、日常を特別なものへと昇華してくれるから」

【キーワード①】エッジの利いた個性派アイウエアで差をつける

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クローゼットの引き出しに、100ペア以上のアイウエアがずらりと並ぶ。特に着用頻度が高いのは、シュルレアリスムな世界観の「ティエリー ミュグレー」や、大きめフレームの「ピエール カルダン」と「カラーニ」。「スタイリングの中心はアイウエア。ユニークな個性を表現してくれるから」

【キーワード②】アイキャッチーな小物でスタイリングに花を添えて

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Kathrine Gulla

バッグは母親のお気に入りだった「シャネル」のバッグ、それ以外はフランス発のブランド「スール」のアイテム。サングラスをブローチに見立て、洋服に飾るように着用することも。

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インテリアにマッチする、フォルムの美しい「レ プティ ジュール」のバッグがお気に入り。

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Kathrine Gulla
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Kathrine Gulla

「眺めているだけで気分が上がる、色彩豊かなバッグとシューズをコレクションしています。ジュエリー感覚で持てる小さめサイズがお気に入り」。モチーフの少ないウエアとバランスを取りながら、小物でアクセントを。

シューズクローゼットには、母親が愛用していた「エミリオ プッチ」の'90年代のブーツや、「グッチ」、「ボッテガ・ヴェネタ」のシューズが並ぶ。

【キーワード③】こだわりの衣裳部屋はセルフカスタマイズ

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Kathrine Gulla

5年前に引っ越してきたアパルトマンの一部屋を、まるごと衣装部屋に改造。「家族に手伝ってもらいながら、クローゼットをカスタマイズ。ドアの内側や引き出しの底も、外側と同じピンク色にしたのがこだわり」 。アイテム別に収納して見やすくするのがスタイリングを組みやすくする秘訣。


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