この春おしゃれ賢者たちが選ぶ最旬ワードローブを公開! 3つのキーワードでクローゼット作りのマイ・ルールを探る。スキンケアブランド「トムソン ビューティ」設立者、ミカエラ・トムソンは、エッセンシャルを愛するパリジェンヌスタイルに、北欧らしさをミックス。夫との共有アイテムも自由に取り入れながらミニマルに仕上げるおしゃれ哲学とは。『エル・ジャポン』6月号より。
Photo:KATHRINE GULLA Coordination:ELIE INOUE
エッセンシャルを愛するミニマリズム主義
スウェーデン人の母とフランス人の父のもと、南仏ニースで生まれ育ったミカエラ。18歳でモデルにスカウトされたのを機に、パリへと移住した。現在は11年前に購入し、コロナ禍にリノベーションを行った3フロアにわたる自宅で、フォトグラファーの夫と2人の子どもと暮らしている。「最も強く影響を受けたのは母親の感性。ファッションも自宅インテリアも、無駄を省いたシンプルな北欧らしいデザインが好みです」
洋服を購入する際の基準は、体を美しく見せるカットと着心地の良さ。トレンドに左右されないタイムレスピースに、少しのボーイッシュなアクセントを加えた、慎ましいグラマーが定番スタイル。原色やモチーフを避け、スパイスとなるきゃしゃなジュエリーと小物でスタイリングを完成させる。「身にまとうファッションピースから自宅を飾るオブジェ、スキンケア製品のパッケージまで、ニュートラルに空間と調和するデザインを意識しています。私の内面を投影したアイテムに囲まれていると、仕事と子育ての慌ただしい日常でも、平和的で温かく、二度とないこの一瞬を大切にできる気がするんです」
【キーワード①】ジーンズに合わせるリュクスなジュエリーとバッグ
肌身離さず着用する、20歳の記念に母から譲り受けた「カルティエ」のウォッチや、ブランド設立や出産などの節目に購入したバッグは、長く愛用できる上質なアイテムを厳選している。
ゆったりとリラックス感のあるウエアには、ボリュームの小さいきゃしゃなシューズを。「ルーツであるスウェーデンの木靴は家宝として。北欧に行ったときに履く機会があります」
「ついつい集めてしまう」という、クローゼットの広範囲を占めるブルージーンズ。特にリーバイスとロゼアンナがお気に入り。「ヴィンテージではなく新品を購入します。私の体形に合わせて、自然になじんでいく過程も好きだから」
【キーワード②】タイムレスピースにメンズウエアを組み合わせて
現代アートを愛する彼女の自宅は、デスクスペースもギャラリーのような雰囲気。ヴィンテージの「クレージュ」のメンズシャツと「リフォーメーション」のブラックジーンズ。バターイエローカラーがモノトーンコーデを際立たせる。
自宅のリノベーションを機に、スペースを広げたウォークインクローゼットは、ダークからニュートラルの落ち着いたカラーでまとめられている。「ドレスとスカートはほとんど持っていません。代わりにメンズウエアを着用するので、夫と共有するアイテムもたくさん」
【キーワード③】1ルックに3色以上は使わない
ミニマルとマニッシュを掛け合わせた控えめなスタイルが自分らしいというミカエラ。モノトーンが一番好きで、原色のアイテムは使わず、1ルックに使用するのは3色までとルールを設けている。「トリコ」のニットと今季購入した「エーゴールドイー」のホワイトジーンズ、「マイケル コース」のブーツでミニマルにスタイリング。
漆器のジュエリーボックスに収納したジュエリー。モノトーンコーデと、肌や髪色に合うゴールドで統一している。
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