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ジュエリー愛好家pepperさんの私物ジュエリー公開! 失敗しない選び方12条

「無駄買い」を回避して自分らしくジュエリーを楽しむには?

By and
pepper ジュエリーボックス
ANNA MIYOSHI

ジュエリーをたくさん持っているはずなのに、なぜかマンネリ化してしまう? そんな悩みを抱えているあなたに、ジュエリー愛好家pepperさんのリアルな処方をお届け。ブランドのアイコニックなジュエリーを自分らしく身につけ、最愛アイテムを新鮮に取り入れるヒントが満載!

PROFILE:pepper(ペッパー)

並々ならぬジュエリー愛を綴った、くすっと笑える投稿が注目を集め、一躍ジュエリーラバーの間で話題に。現在のフォロワー数は2.1万人超え(2023年12月時点)。2022年、初の著作となるエッセイ本『わたしのジュエリー365日』(CCCメディアハウス)を上梓。

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pepperさん流ジュエリーを楽しむ12箇条

  1. キャラかぶりアイテムは持たない
  2. 色石は「好き」を楽しむ
  3. ピアスは立体感がものを言う
  4. シルバーはメンテナンスも視野に
  5. 名品は背景までも愛する
  6. “アルハンブラ”のモードな攻略法
  7. 繊細リングで老け見えを撃退
  8. 愛されブローチでセレモニーへ
  9. ステンレスウォッチは時を超えて愛せる
  10. レザーベルトで抜け感をゲット
  11. 時計×ジュエリーは個性を薫らせて
  12. 無駄買いを防ぐジュエリー収納術

Interview&Text:MAKIKO OJI Photo:ANNA MIYOSHI/tron management

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pepperさんのジュエリーボックス
ANNA MIYOSHI

キャラかぶりアイテムは持たない! 選別の極意

かつては好きという気持ちだけで購入してしまい、いざコーディネートしようとするとうまく合わせられないこともあったというpepperさん。たどりついた2つのルールとは?

「まずは『1コレクションは1アイテムまで』。例えば「カルティエ」の“ジュスト アン クル”のリング〈写真手前左〉を買ったら、バングルやピアスなど他のアイテムは欲しくても我慢。数を増やすと好きな気持ちが薄れていく気がするのと、ブランドの主張が強くなり、着ける人よりもジュエリーが前に出てしまう。このルールに従えば、自然とブランドやコレクションがミックスされるので、その組み合わせ方でオリジナリティが生まれる気がします

「あとは『用途が完全にかぶるアイテムは買わない、増やした場合はひとつ手放す』。例えば「カルティエ」の“ラブ”のバングル〈写真中央〉があれば、ゴールドのバングルを何個も持っている必要はないので、バングルはこれ1本で十分。ただ、フープピアスなどはサイズによって用途が違うので、いくつか所有していてもOKとしています」


奥から時計回りに 「カラット」ピアス 「カルティエ」“トリニティ”リング 「カルティエ」“ジュスト アン クル”リング 「カルティエ」“ラブ”ブレスレット 

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色石は「好き」とマチュアな余裕を楽しむべし

「ポメラート」の“ヌード”〈写真左と中央〉は、自分の価値観に自信を持つ大切さを教えてくれた逸品。

「多くのジュエラーは貴石や半貴石など石のクオリティを分けていますが、『ポメラート』ではその区別をせず独自の基準で宝石を選んでいると知って。石の市場価値や他人の価値に判断を委ねるのではなく、自分自身の『好き』という気持ちに自信を持つという考えに引かれました。ミラノ生まれの比較的新しいブランドということもあり、モダンで実用性に優れていて、『女性が自分自身のために購入するジュエリー』というブランドの哲学にとても共感しています」

「ボリュームのある石は若い時はおもちゃのように見えて似合わなかったけれど、今はシワや血管の浮き出たこの手自体がちょうどいい引き算になっていると感じます。イタリアンマダムが大ぶりのジュエリーを着けている姿って、本当にカッコいいですよね!  “ヌード”は装飾感がないからスニーカーやデニムなど何でも似合うし、石のサイズやカラー選びで自分らしさが出せるのでオススメです」


左、中央 「ポメラート」“ヌード”リング 右 「レポシ」“アンティフェール”リング

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顔周りを照らして! ピアスは立体感がものを言う

つやのあるパールピアスを見ていたら、pepperさんから「ピアスで大事なのは立体感!」と名言が。

「全方位から見られるピアスは、立体感が大切。例えば一粒ダイヤのピアスだと正面しか向いていなくて、横からは輝きを見ることができないですよね。でも丸くつややかなパールなら、横や斜め後ろから見たときにも大人の顔に光を足してくれる、頼れる存在なんです」

「なかでも『タサキ』の“バランス”〈写真奥〉は、『パールジュエリーの概念を変えた』という点で絶対に欲しかったもの。ただ、このピアス自体がアートピースのように完成した存在だからなのか、意外とすてきにつけるのが難しい(笑)。角度が重要だと気づいて、耳たぶに沿うように着けています。そこで活躍するのが、下向き防止キャッチ。私のピアスホールの位置だとピアスが倒れてきちゃうので必須アイテムです」

「パールは水に弱くお手入れが大変そうなイメージですが、購入後もメンテナンスしてくれるブランドがほとんど。『ミキモト』は店舗に持ち込むと、専用の洗浄機できれいにしてくれます。日々のお手入れはパール用のクロスで拭くだけです」


奥 「タサキ」“バランス”ピアス 手前 「タサキ」“デインジャー ホーン”ピアス

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メンテナンスも視野に入れて。大人のシルバーはいつもクールに

ハンサム派に欠かせないシルバージュエリー。経験を重ねた結果、長く愛するために1つの結論にたどり着いたという。

「大人になると、美しい状態をキープできるかは無視できません。シルバーはどうしても変色しやすいので、メンテナンスのしやすさも選ぶときのポイントだと考えています。『ティファニー』の“ハードウェア”〈写真奥から2番目〉は、ショップで洗浄してくれることを確認してから購入しました。定期的に持ち込み、美しい光沢をキープしています」

「また『ハム』のチェーンブレスレット〈写真奥〉はいぶしてあるので変色しにくく、長く使えるであろう安心感があります。これは超音波洗浄機で洗っちゃいます。本当はダメかもしれないけれど(笑)、カッコいい味が出てくるのがシルバーの醍醐味(だいごみ)。経年変化で自分だけのものになっていくのもうれしい」


奥から 「ハム」“ハムエタ”ブレスレット 「ティファニー」“ハードウェア”ラージリンク ブレスレット 「ソフィーブハイ」リング 「アドリンヒュー」リング

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背景までも愛したい! “キャトル”にみるオタク魂

pepperさんの著書のなかでも因縁の(?)おもしろエピソードを披露していた「ブシュロン」の“キャトル”。手に入れた理由も彼女らしさが満載。

「私は少しオタク気質なので、『エポックメイキングな作品だから買いたい』とか頭で選んだりするんです。そんな私が“キャトル”に惹かれたのも、自分のメゾンを象徴する4つのデザインを1つにしちゃうなんてすごい発想だと思って。『そのブランドらしい』大胆さや、アイデアの素晴らしさに敬意を表して課金したくなるんです(笑)。ジュエリーが生まれた背景や物語に胸アツエピソードがあると好きになっちゃう」

「“キャトル”はこの存在感や力強さも圧倒的。私が『柄物』と呼んでいるこうした彫金のデザインは、他のブランドと合わせるのが難しかったりするので単品で楽しんでいます。リングのどちらを上にして着けるかでも、見る人の印象が変わってくるので試してみると面白いです」


「ブシュロン」“キャトル クラシック”リング

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糖度は控えめに。モードな“アルハンブラ”攻略法

ルール5で紹介した通り、ツブツブ感のある「柄物」ジュエリーは得意ではないとpepperさん。しかし自分らしいスタイリングで大活躍した好例が、「ヴァン クリーフ&アーペル」の“アルハンブラ”。

「華やかなゴールドビーズの縁取りとクローバーの甘めモチーフは、直線的なデザインの多い自分の手持ちアイテムとうまくコーディネートできるか心配でした。だけどモチーフがフラットで肌に添うデザインなので、思ったよりも主張が強すぎず重宝しています」

「“アルハンブラ”は使い方次第でコンサバ感が出てしまい、自分のキャラクターには合わないかもしれない……と、買うかどうか2年くらい悩んでいました。でも自分のシグネチャーと言えるサックスブルーのシャツと合わせたら絶対にすてき!と、イメージが固まって購入を決意。年齢を重ねるにつれマニッシュになってきた服装にほどよい甘さを足してくれるし、シックなオニキスはお仕事ファッションにも違和感なく合わせられます」


「ヴァン クリーフ&アーペル」“ヴィンテージ アルハンブラ”ブレスレット

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老け見え撃退! 名作と私をつなぐ繊細リング

ブランドのアイコンコレクション好きのpepperさんだからこそ、「カルティエ」の伝説的ジュエリーである“トリニティ”〈薬指〉も20代で購入。ただモダンに着けこなすポイントがあるよう。

「“トリニティ”も昔は単品でつけて満足していたのですが、大人になったいま同じ着け方だと少し年齢が上に見えてしまう気がして。そこでいい『つなぎ役』になってくれるのが、『マリハ』の“願い事リング”。ごくシンプルできゃしゃなリングですが、いい塩梅のこなれ感を演出してくれるんです。18金なので、着けっぱなしにしても平気! 某ジュエラーの方にも、『そのリングが効いていますね』と言ってもらいました(笑)」

「余談ですが、『カルティエ』の地金ジュエリーが好き。“トリニティ”にしても“ジュスト アン クル”にしても、あのフォルムは唯一無二。きらびやかな宝石ではなくデザインの独創性で勝負しているところにグッときます」


中指、小指 「マリハ」“願い事”リング 薬指 「カルティエ」“トリニティ”リング

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全身に映える、愛されブローチでセレモニーへ!

行事やイベントごとに華を添えてくれるジュエリー。けれど木を見て森を見ずにならないよう、引きの目線が必須!

「華やかな場にぴったりな『タサキ』の“バランス”パールピアスを、ネイビーの服に合わせれば子供の行事はOK、と思っていたんです。でも全身写真を撮ったらピアスが全く見えず……。『立ち姿で写真を撮るようなシーンでは、ピアスじゃ戦えないんだな』と痛感しましたね。普段も着まわせるシンプルな服に、オケージョンのムードをどうすればプラスできる?と考えたときにたどり着いたのがブローチ。ジャケットの襟などに着ければ、全身で見た時にもちゃんと効果があるんですよね」

「ブローチは、ファインジュエリーを買おうとすると高価なので、コスチュームジュエリーで探します。『シャネル』〈写真奥〉は鹿のシルエットがかわいくてひとめ惚れ。手前はネットで見つけたオーストラリアのヴィンテージ。コサージュよりも、普段使いができてコスパよしです」


左 「シャネル」 右 ヴィンテージ

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時を超えて愛せる、永遠のステンレスウォッチ

4本の時計のコレクションのうち、2本はステンレススティールを選んでいるpepperさん。

「最初に手に入れたボーイズサイズの『ロレックス』の“オイスターパーペチュアル”〈右〉は、欲しくて欲しくて大学入学時に両親に買ってもらいました。20代半ばの“エビちゃんOL”全盛期は男前なデザインを選んだ自分を悔んだりもしましたが、大人になってまた大活躍。好きなものは心が離れる期間があっても、また気持ちが復活したりするので手放せないですね

「『カルティエ』の時計に憧れて購入した“サントスガルべ”〈左〉も、30代の半ばからは重厚すぎる気がして、何年か使わない期間があったんです。でも40歳を超えたあたりから、またワードローブに戻ってきました。この“サントスガルべ”のビス(びょう)に着想を得て、“ラブ”シリーズのデザインが生まれたと言われています。20代から愛用しているサントスガルベと40代で新たに手に入れたラブブレスを眺めながら、ビスモチーフのリンクを楽しんでいます」


左 「カルティエ」“サントス ガルベ” 右 「ロレックス」“オイスターパーペチュアル”

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しなやかなレザーベルトがもたらす「抜け感」をゲット!

あとの2本の時計は、レザーベルトをチョイス。特に「エルメス」の“ケープコット”〈写真右〉の無二の魅力に夢中の様子。

「40歳の誕生日に買ったのですが、とにかく何でもいいから『エルメス』が欲しかった(笑)。イエローゴールドの『カルティエ』の“タンク アメリカン”〈左〉よりも、もう少しカジュアルに着けられる時計が欲しくて。『ロレックス』もカジュアルですが、“ケープコット”が持つ抜け感や軽やかさって、ファッションメゾンならでは。ベルトを2重に巻き付けるという目を引くデザインは、『エルメス』のレザーブレスレットに時計がついている、みたいな感覚です(笑)」

「時計が好きなのでまだまだ欲しいものはあるのですが、今はどんなシーンにも対応可能なこの4本で満足しているところ。ダイヤがきらめくジュエリーウォッチへの憧れはありますが、リングやブレスレットも着けたいので、私にはジュエリーウォッチは必要ないのかもしれません。やっぱり全体のバランスが大切!」


左 「カルティエ」“タンク アメリカン” 右 「エルメス」“ケープコッド”

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時計×ジュエリーはリンクしつつ個性を薫らせて

では気になる時計とジュエリーを合わせるルールは? 著書のなかでは架空のペルソナを使ったコーディネートを披露(!)していたpepperさんは、「あえて逆」の組み合わせに引かれるそう。

「右にブレスレット、左に時計と決めているので同じ手でミックスすることはないですが、ちょっと違う雰囲気のものをチョイスしています。例えば“アルハンブラ”のブレスレットも、“タンクアメリカン”だとエレガントすぎちゃうなら『ロレックス』を選んではずしたり。その違和感こそが個性を作ってくれるのかなと思っているんです。まとまりすぎていると何だか恥ずかしくなっちゃうし、正統な合わせ方をすると私の場合すごく老けて見えるんですよ……ここは日々試している最中です」

「ただ『ロレックス』のダイヤルと“アルハンブラ”のオニキスで黒をリンクさせたり、ある程度の共通点は考えています。どんなものでも1カ所リンクできるところがあれば、意外と組み合わせはうまくいくんですよね」


左 「ヴァン クリーフ&アーペル」“ヴィンテージ アルハンブラ”ブレスレット 右 「ロレックス」“オイスターパーペチュアル”

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大好きなジュエリーと長く付き合うための収納術

それでは最後に、さまざまな愛が詰まったジュエリーを、どう保管しているかもご紹介! 試行錯誤の末たどり着いたのは、英国ブランドである「スタッカーズ」のカスタマイズ可能なジュエリーボックス。

「もともと引き出し型のコンパクトなジュエリーボックスと、そこに入らないものは買ったときのケースのまま収納していたんです。でも目にしないと忘れるし、出し入れが不便だと使わないんですよね……。収納によって使用頻度が左右されるのはもったいないと思って、使っていないジュエリーを断捨離し、すべてがひと目で分かるこちらのジュエリーボックス3段に収めることに。25個に仕切られている段は、一つ一つリングを収納できるので傷つくことがないのもオススメです。そしてこれに収納できる量以上は買わないと決めています」

「帰宅してジュエリーを外したら、さっとジュエリークロスで拭きます。そして2週間に1回くらいの頻度で、超音波洗浄機を使ってお手入れしています。ダイヤモンドのジュエリーは専用のクリーニングキットを使っていますが、ぬるま湯と中性洗剤でもピカピカになりますよ。やっぱりジュエリーが好きだから、雑誌やお店で見ると新しいものがどんどん欲しくなるじゃないですか(笑)。でも手持ちのジュエリーをきれいにしていると、『あ、これってやっぱり好きだな』とか『持っていてよかったな』と感じられる。今あるジュエリーへの想いを確かめつつ、煩悩を洗い流す。私にとっては欠かせない習慣なんです」

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