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業界人が選ぶ”センスのいい時計”とは？ 20人の愛用ウォッチ＆未来時計を一斉調査
洗練されたスタイルを確立する30～50代のおしゃれプロたちの愛用ウォッチをヒアリング。次に手に入れたいモデルまでエピソードと共に紹介。
時間を知るためならスマホでも済むこの時代、それでも腕時計を選ぶ人が着けているのは、“スタイルのあるウォッチ”。腕時計を見れば、その人の好きなもの、こだわり、考え方や価値観が見えてくる――そこでファッション業界人の愛用時計、そしてなりたい姿を投影した未来時計をご紹介。運命の出合いから人生の節目に清水買いしたもの、そして世代を超えて譲り受けたものまで。自分のスタイルに合う相棒ウォッチを見つけるための参考にしてみて。
※愛用時計は、すべて私物のご紹介のため、各ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。
KANAKO／「エル デジタル」編集長
愛用している時計は？
1本目：「ディオール」の“DIOR La Mini D de Dior Satine 19mm スチール・マザーオブパール・ダイヤモンド”
「洋服やバッグなど、ついメンズライクなスタイルを選びがちなので、一生モノのウオッチはフェミニンなタイプを選んでみようと思って、10年くらい前に購入しました」（編集長KANAKO）
KANAKO／「エル デジタル」編集長
愛用している時計は？
2本目：「ロレックス」の“オイスター パーペチュアル ブルー ロレックス”
「30歳の誕生日の記念に買ったものです。欲しかったピンクのフェイスが売り切れで、この色を買った記憶があります。ですが20年以上たったいまも、飽きることなく愛用しているので、これで正解だったな～と大切に使っています」（編集長KANAKO）
次に欲しい時計は？
「フランク ミュラー」の“ロングアイランド プティ パスティーユ”
「『フランク ミュラー』のアイコン“ロングアイランド”のウォッチは改めて1本欲しいなと思っています。中でも、文字盤の中心に配された貴石が華やかさを添える“パスティーユ”モデル。クラシカルな中に遊び心があり、大人心をくすぐられます。ストラップがバーガンディーなことでワードローブとの相性も良く、日常からドレスアップ時まで、たくさん活躍しそう」（編集長KANAKO）
ウォッチ“ロングアイランド プティ パスティーユ”（SS、ケースサイズ25×18mm、クオーツ）￥1,606,000／フランク ミュラー（フランク ミュラー ウォッチランド東京）
渥美千恵／スタイリスト
愛用している時計は？
「パテックフィリップ」の“ゴンドーロ”
「自身唯一の時計なのですが、ひと目ぼれし、購入した1本。メンズサイズでゴールドブレスレット、そしてダイヤルのアラビア数字が特に気に入っています！」（渥美さん）
次に欲しい時計は？
「オーデマ ピゲ」の“ロイヤル オーク オートマティック”
「少しスポーティーなモデルを探しているので、“ロイヤル オーク”が欲しいです！ エレガントでありながらクラシカルさもあり、魅力的です」（渥美さん）
ウォッチ“ロイヤル オーク オートマティック”（SS、ケースサイズ37mm、自動巻き）￥3,960,000／オーデマ ピゲ（オーデマ ピゲ ジャパン）
入江陽子／スタイリスト
愛用している時計は？
「カルティエ」の“ベニュワール”
「ジュエリー感覚で着けられる時計を探していたとき、このモダンな楕円（だえん）形の文字盤とバングルのバランス、シンプルな美しさにひと目ぼれしました」（入江さん）
次に欲しい時計は？
「シャネル」の“プルミエール リボン”
「引き続きジュエリー感覚で着けられる時計が気になっていて、チョーカーのような、ベルベットタッチのナローリボンストラップのブラックカラーが手もとを引き締めてくれそうだなと思いました。きゃしゃで女性らしさがありながら、フェミニンなスタイルだけではなくクールなファッションにも合いそうなところもすてきです」（入江さん）
ウォッチ“プルミエール リボン”（SS×DIA、ケースサイズ19.7×15.2mm、クオーツ）￥1,023,000／シャネル（シャネル カスタマーケア）
龍淵絵美／ファッション ディレクター
愛用している時計は？
「パテック フィリップ」の“ノーチラス”
「確かな作りのメンズ時計が好きです。基本、時計選びはコンサバかもしれません。ジュエリーで遊びたいタイプです」（龍淵さん）
次に欲しい時計は？
「ピアジェ」の“ライムライトガラ”
「ドレスウォッチをアップデートしたいと思っています。夜になったらつけ替えて出掛ける習慣と、そんな余裕が欲しい」（龍淵さん）
ウォッチ“ライムライトガラ”（PG×DIA、ケースサイズ26mm、クオーツ）￥5,104,000／ピアジェ（ピアジェ コンタクトセンター）
CHISATO／「エル・ジャポン」「エル デジタル」ファッションエディター
愛用している時計は？
「エルメス」の“ナンタケット”
「レザーベルトを買うなら、まずは『エルメス』と決めていました。時計におけるデザインの幅は広いようで狭く、狭いようで広いのですが、一番のびのび感じられるのが『エルメス』の時計。ジュエリーの延長のようなファッション的デザイン要素もありながら、時計としての役割もしっかりこなす、そのバランス感が大好きです。
『エルメス』の中でも人気時計は多々ありますが、細長いフェイスにエレガンスを感じる“ナンタケット”が欲しい、と数年来思い続け、買うときはこれ一択。昨年駆け抜けた自分へのご褒美に買ったものですが、同じタイミングで別ブランドですが夫も時計を迎え入れ、お互い選んだ一本がデュアルタイムだったのも思い出。夫婦ともども、いろいろな意味でデュアルに生きていきましょう、ということなのか⁉と感じた思い入れのある一本です。海外出張時にはデュアルの本領発揮。やはり使いやすく、着こなしも締まり、この上なくエレガント。買ってよかったです」（エディター CHISATO）
次に欲しい時計は？
「IWC」の“ポルトギーゼ・クロノグラフ”
「夫とのシェアウォッチとして、リアルに買おうとしている一本。がしがし日常に着けられるクロノグラフが欲しいのが一番の理由ですが、男女ともに着けられるクロノグラフなら、『IWC』がいちばん質実剛健でありながら色気があると思います。私はわりとマキシマムでドレッシーなファッションを好むのですが、そこにクロノグラフを着けたバランス感に本当に憧れる。どんなスタイルにも独特の存在感で化けてくれる気がしますし、機械式時計のロマンも詰まっている。41mmと女性には少し大きめに感じられますが、テーラードにあわせると格別なマッチング。メンズはラフなニットからちらりと、ウィメンズはジャケットの手首からちらり、もしくは肌を見せたドレスにクロノグラフ。そんなバランス感が理想です」（エディター CHISATO）
ウォッチ“ポルトギーゼ・クロノグラフ”（レッドゴールド、ケースサイズ41mm、自動巻き）￥2,805,000／IWC
富瀬和美／PRマーケティング会社 代表
愛用している時計は？
「ロレックス」の“オイスター パーペチュアル デイトジャスト”
「イタリアブランド勤務時、海外の同僚との最後のミラノ出張という機会に、新しい関係性の始まりに記念になるものをと、アンティーク時計の専門店で購入（彼女は『ブルガリ』の時計を購入）。手巻きでゴールド、そしてブレスレットのような装着感が気に入りました。『イブニングでも使える女性らしいデザインにして、と注文があって特別に作られたもの』だと説明を受け、いろいろと想像がふくらんだことも決め手に」（富瀬さん）
次に欲しい時計は？
「ヴァシュロン・コンスタンタン」の“パトリモニー・マニュアルワインディング”
「試着したとき、肌の方が吸い寄せられるような、なんとも表現できない感覚だったことが忘れられないので」（富瀬さん）
ウォッチ“パトリモニー・マニュアルワインディング”（PG、ケースサイズ40mm、手巻き）￥3,278,000／ヴァシュロン・コンスタンタン
吉田怜香／Life’sディレクター、「TODAYFUL」デザイナー
「パテック フィリップ」のヴィンテージウォッチ
「『パテック フィリップ』のシンプルな文字盤の時計がいつか欲しいなと憧れていたのですが、数年前にH（ビューティー&ユース）でこれと出合ってひと目ぼれしました。ベージュがかった文字盤の色やベルトの色、針などのミニマルなデザインが理想通りだったので『来た！』という感じで静かに興奮したのを覚えています」（吉田さん）
次に欲しい時計は？
「エルメス」のApple Watch Hermès シンプルトゥール “グラン H” 46mm
「アナログ時計は『パテック フィリップ』や『カルティエ』、『ロレックス』などヴィンテージが好きで、すでに数本持っているので、次は機能性を求めてApple Watchを使ってみたいです。クラシカルなムードも併せ持った『エルメス』のモデルのシルバーバンドが良いなと思っています」（吉田さん）
ウォッチ Apple Watch Hermès シンプルトゥール “グラン H”（チタン×SS、ケースサイズ46mm、デジタル）￥309,800（予定価格）／エルメス（エルメスジャポン）
上枝みどり／フリーランスPR
愛用している時計は？
「カルティエ」の“バロン ブルー ドゥ カルティエ”
「1年ほど前に母から譲り受けたもの。大切な仕事のときなどにつけることが多く、身に着けると背筋が伸びます。あまりかぶらないところもお気に入りです」（上枝さん）
次に欲しい時計は？
「カルティエ」の“タンク マスト”ウォッチ
「同じく『カルティエ』の“タンク”はいつか欲しいと思っているモデル。レザーベルトのものを狙っています」（上枝さん）
ウォッチ“タンク マスト”（SS、ケースサイズ29.5×22mm、クオーツ）￥517,000／カルティエ（カルティエ カスタマー サービスセンター）
TAKAKO／「エル デジタル」副編集長
愛用している時計は？
1本目：「ブルガリ」の“ブルガリ・ブルガリ”
「時計好きだった父が愛用していた1990年代の“ブルガリ・ブルガリ”。現行モデルよりも少し小ぶりなボーイズサイズで、女性が着けてもエレガントに仕上がるので気に入っています。ゴールドにブラックフェイス、イタリアブランドならではの迫力と強さがあるので、譲り受けてからもしばらく着けるのをちゅうちょしていましたが、40代半ばを過ぎた頃から少しずつフィットするように。この時計を着けていると、若い頃に憧れていた成熟した大人になったような気がするので、自信が欲しい大切な場面では必ず身に着けるようにしています」（副編集長TAKAKO）
愛用している時計は？
2本目：「フランク ミュラー」の“トノウ カーベックス レリーフ”
「前述の“ブルガリ・ブルガリ”が気合を入れるための時計だとしたら、こちらは普段使いの相棒ウォッチ。こちらも父から譲り受けたものですが、もともとフランク・ミュラー氏が女性からのオーダーでデザインしたモデルなので、しなやかな曲線美とエレガントなたたずまいがしっくりきて、もう15年近く愛用しています。ヴィンテージシルバーのチェーンブレスとレイヤードするのがマイスタイル」（副編集長TAKAKO）
次に欲しい時計は？
「タグ・ホイヤー」の“タグ・ホイヤー カレラ デイト”
「次に買うなら、ネイビーダイアルでステンレスベルト！と狙っているのが、『タグ・ホイヤー』の人気シリーズ“カレラ”。レーシングウォッチとして誕生した背景を感じつつも、日常使いしやすいシンプルでエレガントなビジュアルにほれぼれ。ビジネスシーンはもちろん、休日の子どもとのお出掛けなど、アクティブシーンでも気兼ねなく着けられるタフな一面もうれしいポイントです」（副編集長TAKAKO）
ウォッチ“タグ・ホイヤー カレラ デイト”（SS×RGP、ケースサイズ36mm、自動巻き）￥440,000／タグ・ホイヤー（LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー）
