記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がELLEに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。
【2025最新】注目すべき英国発ファッションブランド30
キャサリン皇太子妃やベラ・ハディッドのお気に入りも! 知っておくべきNEXTブランドをチェックしてみて。

英国のファッションブランドといえば、「マックイーン」や「バーバリー」、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」をはじめ、長い歴史をもつメゾンを思い浮かべるかもしれない。だが2025年現在、SNSをきっかけに人気を博している新進気鋭のブランドが、多数誕生している。
キャサリン皇太子妃やベラ・ハディッド、ケンダル・ジェンナーのお気に入りから、Y2Kなムードやクラシカルでガーリーなトレンドを取り入れているものまで、ここでは今押さえておきたい30のブランドをご紹介。
From ELLE UK
セレナ ボーテ(Serena Bute)
「セレナ ボーテ」は、貴族出身の元モデルで、ファッション界で30年近くのキャリアを持つ、セレナ・ボーテが立ち上げたブランド。2015年にロンドンで創業した当時、まだ浸透していなかった“おしゃれなルームウェア”の人気をいち早く切り開いたパイオニア的存在だ。
特に人気があるのは、上質なテーラード・トラックパンツ。贅沢なベルベットやサテン生地で作られたこのパンツは、ブランドの特徴であるダブルウエストバンドが施され、床に届くほどの長い裾がドラマティックな印象を作り出している。
ヘイディーズ(Hades)
イギリスの伝説的なパンクシーンを、新たな解釈とともにファッションに落とし込んだ、「ヘイディーズ」。イギリスならではの精神を大切にするブランドとして注目されている。
特に人気が高いのは、ブロンディやイギー・ポップ、X・レイ・スペックス、パティ・スミスといった、音楽界の“反逆児たち”の名前や歌詞、メッセージを大胆にデザインしたニット。近年は、スカーフやスカート、ニットフーディ、バッグなど、アイテムのバリエーションも増えている。
ニット製品の多くは、上質なニットの産地として知られるスコットランドのホーウィックで、その他のアイテムはイギリスとスペインの工場で製造されており、どの製品も長く着用できるよう、丁寧に作られている。
ベグ アンド コー(Begg & Co)
一度身につけたら手放せなくなる、極上の肌触りが魅力の、「ベグ アンド コー」のカシミアのアイテム。ちょっぴり憂鬱な通勤時間や気分が晴れない日も、気持ちを明るくしてくれること間違いなし!
その品質の秘密は、水質の高さで知られるスコットランドで作られているところにある。もし機会があれば、ぜひロンドンのショッピングストリート、バーリントン・アーケードの店舗で、実際にその触り心地を体験してみて。昔からの伝統を大切にしながらも、色使いや技術などで、新しさを取り入れているのも特徴。
シックスティーン・アーリントン(16Arlington)
「シックスティーン・アーリントン」は、2018年のデビュー以来、デザイナーのマルコ・カパルドと故フェデリカ・カヴェナーティが生み出すデザインで、イギリスのファッショニスタたちを虜にしてきた。アマル・クルーニーやゼンデイヤ、デイジー・エドガー=ジョーンズ、シモーヌ・アシュリーなど、多くの人気セレブがこのブランドのファンとして知られている。
ロンドン・ファッションウィークでも大きな関心を集める、カパルドとそのチームの活躍は、ロンドンが新たな才能にあふれた街だということを証明している。ドレスや個性あふれるニットなど、おすすめのアイテムばかり!
クー クー インティメート(Cou Cou Intimates)
近年見かけるようになった、ポインテール編みのアンダーウェアの火付け役とされるのが、「クー クー インティメート」。世界的な有名ブランドにもインスピレーションを与えるほど、そのデザインは魅力的。
アンダーウェアはもちろんのこと、ミディスカートやカーディガン、フラワープリントのトップスなど、目を引くアイテムを次々と生み出している。
ウェールズ ボナー(Wales Bonner)
「アディダス」とのコラボレーションで世界に広く知れ渡った「ウェールズ ボナー」。ロンドンの名門ファッション校であるセントラル・セント・マーチンズ出身のイギリス系ジャマイカ人、ウェールズ・ボナーが2014年に立ち上げたこのブランドは、メンズウェアからスタートし、2018年にレディースウェアへと拡大。そのテーラリングの技術は、創業当時から高い評価を得ている。
ナオミ・キャンベルや、シンガーのソランジュ、モデルのティナ・クナキーなどのセレブに愛され、これまでに英国ファッション賞(2015年)や、LVMHヤング・デザイナー・プライズ(2016年)、CFDAインターナショナル・メンズ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー(2021年)を含む数々の賞を受賞しており、2022年には大英帝国勲章も授与されている。
2025年のメットガラでは、シンガーのFKAツイッグスや、俳優のジェフ・ゴールドブラムなどが同ブランドの衣装を着用している。
モリー ゴダード(Molly Goddard)
トル コーカー(Tolu Coker)
コミュニティや多様性、そして地球への優しさをブランドの軸に置いている「トル コーカー」。イギリスとナイジェリアにルーツを持つデザイナーのトル・コーカーが、セントラル・セント・マーチンズを卒業した翌2018年に、自身の名前を冠して立ち上げた。
ドラマ『ブリジャートン家』シリーズに出演していたチャリスラ・チャンドランや、俳優のインディア・リア・アマルテイフィオ、TV番組のパーソナリティを務めるマヤ・ジャマといったファッショニスタたちがファンであることを公言。アリアナ・グランデが楽曲『the boy is mine』のMVで2024年春夏コレクションのルックを着用したことでも話題に。
ラット&ボア(Rat & Boa)
「ラット&ボア」の優美でシアーなドレスに身を包めば、たちまち自信が湧き上がるはず。長年の友人であるヴァレンティナ・ムントーニとステファニー・カーラが2015年に立ち上げたこのブランドは、大胆で官能的なデザインと、どこか反骨精神を感じさせるボヘミアンなムードで、熱烈なファンを惹きつけている。
特にドレスとスイムウェアはマストハブアイテム。なかでも、華奢なストラップがついたマキシドレスは、あらゆるシーンで大活躍するだろう。
アライン(Aligne)
2019年に創業した「アライン」の魅力は、素晴らしいデザインと、手に取りやすい価格、そして幅広いサイズ展開。
「女性が本当に着たいものを知っているのは、女性たち自身」といった信念に基づき、運営も女性が主導している。まず手に取るなら、デニムアイテムがおすすめ。
アンドドーター(&Daughter)
「アイルランド人の祖母は素晴らしいニット職人で、その知識と情熱を父が受け継ぎました」「今、父がしてきたように、信頼できるメーカーや工場と仕事をすることができて幸せです」と話すのは、父とともにニットブランド「アンドドーター」を立ち上げたバフィー・リード。
広報からデザイナーへと転身したバフィーが2013年に創設した同ブランドは、スコットランドのロッホ・レーベン自然保護区で特別に紡がれる5種類の天然糸を使用しているそう。また、スコットランドのボーダーズ地方とアイルランドのドニゴール地方西海岸の5人の熟練職人と提携し、伝統的な技術で一点一点、丁寧に手作業で編み上げられているのも特徴。
シスター ジェーン(Sister Jane)
2011年創設当時、ロンドンのオックスフォード・ストリートにある「トップショップ」旗艦店の一角で店舗販売を開始した「シスター ジェーン」。2年後には独自のECサイトを立ち上げ、売り上げが急上昇したと『フォーブス』誌は伝えている。
同ブランドは、流行に左右されることのない、シンプルでレトロな美学を創設から貫いているそう。「セシリー バンセン」や「モリー ゴダード」などが提案する、ノスタルジックでフェミニンなテイストが人気を博しているが、その前からベビードール風シルエットやボリューム感のあるパフスリーブが特徴のアイテムを数多く展開。かぎ編みのようなクロシェ生地や、手の込んだ装飾、丁寧な仕立ても人気の理由。
オー パイオニアズ(O Pioneers)
俳優でジュエリーデザイナーのクララ・フランシスと、裁縫師でPRも行っていたタニア・ハインドマーチの2人(写真)が設立した「オー パイオニアズ」。
サブカルチャーのメッカとして知られる、ロンドンのカムデン区で生まれたこのブランドのコンセプトは、「シンプル」。19世紀に流行したプレーリードレスにインスパイアされた、ロマンティックなワンピースのコレクションは、各シーズンの終わりに余った生地や、デッドストック生地を使って作られているそう。
ポプリンやピン・コーデュロイ素材を使用することも多く、そのほとんどが洗濯機で洗えるのもポイント。
リキソー(Rixo)
キャサリン皇太子妃やヘイリー・ビーバーが着用したことで一躍有名となった「リキソー」は、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの卒業生で、ヴィンテージショップを愛する親友同士、オルラグとヘンリエッタにより誕生した。
世界的な成功を収め、学生寮からアトリエに拠点を移した今も、大人気のワンピースを彩るプリントは、オルラグがすべて自らデザインしているそう。
ピンク・シティ・プリンツ(Pink City Prints)
創設者のモリー・ラッセルは、別名“ピンク・シティ”として知られるインドのジャイプールでしばらく暮らしたのち、2018年にイギリスで同ブランドを立ち上げた。
インドの伝統工芸であるブロックプリントや、スクリーンプリント、手織り、刺しゅうなどはすべて、北インドの職人たちが手がけるもので、一着を制作するのに3日かかることもあるそう。
パンデミック以来売り上げが倍増し、最近はプレーリースタイルのデザインやヴィクトリア調のワンピースなど、その美しいカッティングが関心を集めている。ペプラムやひだ襟、ふんわりとしたペザントスリーブなど、アイコニックなシルエットも人気。
ダムソン・マダー(Damson Madder)
2020年4月、パンデミック下のロックダウンの最中に立ち上がったにもかかわらず、設立3年で大成功を収めた「ダムソン・マダー」は、サステナビリティを最重要視し、オーガニックコットンやリサイクルコットン、ペットボトルから再生されたポリステル糸のみを使用しているそう。
人気ブランドの仲間入りをした今も、デザイン性に富んだアイテムを手頃な価格で提供。大きな襟をあしらった90年代風のウェアや、ナイトウェアラインが特におすすめ。
オーシャナス(Oceanus)
水着ブランドとして2017年に創業した「オーシャナス」は、80年代後半から90年代初頭のマイアミからインスパイアされた独特の世界観で、大きな反響を呼んでいる。
2025年現在はリゾートウエアの枠を超え、イブニングルックにも進出。レトロな美学はそのままに、ビジューをあしらったベロアやラメプリントの生地、遊び心あふれるトロピカルやマリンのモチーフ、スパンコールやビーズ、刺しゅうの装飾などを使った、目を奪われるラインナップとなっている。ホルターネックやスクエアネック、超ハイレグやセンシュアルなカッティングなど、シルエットも多岐にわたる。
ノーバディーズ・チャイルド(Nobody's Child)
ロンドンで2015年に設立し、手頃な価格でサステナブルなファッションを提供する先駆けとなったこちらのブランド。他社がファストファッションに傾倒していた当時としては、まったくの新しいアプローチだったという。
それから10年が経ち、現在はファッション性とサステナビリティの両面で、ますます支持されている。マークス&スペンサーやジョン・ルイスといった百貨店や、ASOSなどの大手ECサイトで取り扱われるようになり、その95%以上がオーガニックや低環境負荷素材、リサイクル素材を使用しながら、より幅広いデザインを提供している。
リアリー・ワイルド(Really Wild)
英国の田園地帯を愛するナタリー・レイクが2002年に立ち上げた同ブランドは、伝統的な素材やシルエットに焦点を当て、都会での日常にも溶け込むアイテムを数多く取り揃えている。
ツイードのブレザーやシルクのセットアップ、フラワープリントや70年代にインスパイアされたシルエットなどが絶妙にミックスされており、キャサリン皇太子妃が20年以上愛用しているのもうなずける。
もともとインテリアを専門としていたナタリーが、ファッションのデザインへと転身したのは40歳のとき。キャリアを変えるのに遅すぎることはないと勇気づけられるという意味でも、応援したくなる。
ハウス・オブ・サニー(House of Sunny)
2011年にロンドンのハックニー区で創設後、2020年にケンダル・ジェンナーが着用して完売した“ハックニー・ドレス”で大きな反響を呼んだ、こちらのブランド。
近年は、定番のニットに加えて、シアーなドレスやフリンジつきのレザージャケット、デニムやバッグなど、ユニセックスなデザインがランウェイに登場しており、今後も目が離せない。