
【2025-26秋冬クチュール】パリのランウェイで見つけた6大キーワード
グレン・マーティンスの新生「メゾン マルジェラ」から、デムナによる「バレンシアガ」のラストコレクションまで、パリ・クチュールコレクションの最新トレンドを分析!
By Nicole Fritton and Joji Inoue
7月に行われた2025-26秋冬のパリ・オートクチュールコレクションは、転換期を象徴するものとなった。
新クリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンスが手がける、「メゾン マルジェラ」のアーティザナルコレクションは、立体的な生地やトロンプルイユ、アップサイクルした素材を用いた実験的なアプローチをとり、なかでも特に際立つ存在だったといえる。
いっぽう、「グッチ」へと移籍する「デムナ」によるバレンシアガの最後のショーは、ハリウッド黄金時代へのオマージュを展開した。キム・カーダシアンが、シルクのネグリジェドレスにフェザーのコートを羽織り、エリザベス・テイラーのイヤリングをつけて登場するなど、グラマラスな演出が目を引いた。
また「スキャパレリ」のダニエル・ローズベリーも、過去への鮮烈なラブレターを披露。メゾンが誇るシュルレアリスムの遺産を象徴するような、ビジューでできた“脈打つ心臓”をあしらった真っ赤なドレスは、記憶に残る一着となった。
このほかのブランドでも、誇張されたショルダーや存在感たっぷりのコート、遊び心に満ちたボリューム感、彫刻的なシルエットなどがランウェイに次々と登場し、それぞれ卓越した技術と芸術性を改めて知らしめた。ここでは、今シーズンのクチュールコレクションを象徴する6つのトレンドキーワードを振り返り。
From Harper's BAZAAR.com
From: Harper's BAZAAR JP