※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら
1990年代、アメリカで有名な「Got Milk?」キャンペーンが流行った頃、「ミルク」という言葉は牛乳と同義語だった。家族に豆乳好きの人がいたり、消化の問題で乳糖不耐症用の商品を選ばないといけなかったとしても、基本的に「ミルク」といえば冷蔵庫にある牛乳を指していた。
現在、多くのスーパーの冷蔵コーナーには、ナッツ、シード、穀物など、さまざまな原料から作られた乳飲料が並んでいる。また、カフェでカプチーノを注文するのも簡単ではない。ミルクの種類を聞かれたとき、選択肢が多すぎる場合すらある。
ミルクの種類だけでなく、ブランドの種類も数多く存在し、それぞれ独自の調合や製法を採用している。牛乳とは違って、あるブランドのアーモンドミルクの栄養表示は別のブランドの表示と大幅に異なることがある。
たくさんの栄養士が、栄養豊富な牛乳を「もっとも信頼できる基準」とみなし、ほかのミルクの栄養価を比較する際のベンチマークとして使用している。けれど、倫理的または健康上の理由から牛乳を避ける人もいるし、牛乳の味が苦手でシリアルやエスプレッソで味を隠さないと飲めない人もいる。とはいえ、植物性ミルクは牛乳と比べて、栄養面で同じ水準に達していない場合が多く、これはFDAが植物性ミルクと代替食品の表示に関するガイドラインを策定した理由の一つだという。
では、どのように選べばいいの? 「KLL・ニュートリション」の創設者で登録栄養士のクリスティン・ローレンツさんと、牛乳支援団体「MilkPEP」のコンサルタントで登録栄養士のローレン・マナカーさんが、ミルクを購入する際に知っておくべきことと、一般的な「非乳製品ミルク」と牛乳の比較を説明してくれた。