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2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

ミシュランシェフ監修の料理が味わえるリゾートから、ファーム・トゥ・テーブルなオーベルジュまで

By TOMOMI NAKAMURA
2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

日本国内では今年もニューオープンのホテルが続々と登場。旅の目的はさまざまだけれど、2025年は"美食"にフォーカスした旅をしてみては? おいしい一皿に心も身体も満たされる、注目の最新宿をピックアップ。その土地ならではの地産食材を生かした料理でパワーチャージしよう。

旅好きエディターに聞く、朝食がおいしい国内ホテル12選【東京・大阪・京都・沖縄etc.】

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「ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)」@大分

「enowa yufuin(エノワ ユフイン)」@大分

全国的にも名高い温泉地、由布院の山手に位置する上質なオーベルジュ、「ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)」。この宿の最大のポイントは「地産地消でサステナブルな食材を提供したい」という想いから農産物を栽培するファームを有し、毎日シェフが収穫した野菜を使用したイノベーティブな料理を楽しめるところにある。

44,000㎡の緑に囲まれた敷地内には、高低差を巧みに取り入れた10棟のヴィラと9つのホテル客室が点在。バルコニーにはインフィニティ・プールや露天風呂があり、高台に由布盆地の絶景を見渡すサウナもある。ウッドデッキの椅子に寝転び、鳥の声に耳を傾ければ、都会の喧騒を忘れ、心安らぐひとときが過ごせるはず。

enowa

ホテル内のレストラン「JIMGU(ジングー)」のエグゼクティブ・シェフ、タシ・ジャムツォさんは、Farm to Table の考えを世界のフーディーに知らしめたアメリカのレストラン「Blue Hill at Stone Barns(ブルーヒルアット・ストーンバーズ)」のDNAを引き継ぐひとり。

「JIMGU(ジングー)」には固定されたメニューというものはなく、その日のファームの状況に応じて旬の食材を選り分け、その日一番の食材からメニューを決める。それが、シェフの目指すFarm-Drivenだ。野菜やハーブ、フルーツなど40品目350品種以上を育て、採れた食材を見ながらメニューを検討していく。野菜は成長過程で風味が異なるので、その成長度合いに合わせて調理方法を考えるそうだ。手間暇惜しまず育てた食材のポテンシャルを、ぜひ自分の舌で体感してみて。

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enowa

ENOWA YUFIN
大分県由布市湯布院町川上 丸尾544
tel. 0977-28-8310宿泊
料金/ROOMS 大人2名1室 1泊2食付き 1名 ¥72,600~
HILL TOP SKY PAVILION 大人2名1室 1泊2食付き 1名 ¥181,500~
公式サイトで詳細を見る

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「Janu Tokyo(ジャヌ トウキョウ)」@東京

janu tokyo

2024年春、「麻布台ヒルズ」レジデンスAの1階から13階に誕生した、アマンの世界初の姉妹ブランドホテル、「Janu Tokyo(ジャヌ トウキョウ)」。内装のデザインは世界各国12軒のアマンホテルを手がけたデニストン設計事務所が担当。55㎡のデラックスルームから、東京タワーを望む284㎡のジャヌスイートまで全122室を展開。ヨーロッパ的なエッセンスと日本の伝統的なディテールを融合させた客室は、微妙に異なるナチュラルトーンのカラースキームで構成され、落ち着いたモダンな雰囲気だ。

さらにホテル内には美食が堪能できる8つのレストラン&バーを展開。イタリアの市場をイメージしたオールデイダイニング「Janu Mercato(ジャヌ メルカート)」に、多様なモダンチャイニーズが楽しめる「虎景軒(フージン)」、江戸前鮨の伝統を再解釈した鮨割烹店「飯倉」など、バラエティーに富んだラインナップとなっている。

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sumi

なかでも足を運んでほしいのは、ホテル別棟3階に隠れ家のように佇む、炭火焼をコンテンポラリーにアレンジしたコースを満喫できる「SUMI(スミ)」だ。料理長は「なだ万」や「梢」などの日本料理店で研鑽を積んだ大塚久輝さん。「炭火の可能性は無限大」と語る大塚さんが提供するメニューには、序盤から殆どの料理に炭を利用している。

東京タワーを間近に望むカウンター席では、臨場感溢れる手さばきやシェフのパフォーマンスを眺めつつ、湧き上がる音と香りを感じながら五感で料理を堪能できる点が魅力だ。

1月9日(木)までのおまかせコース「燈」(¥26,000)で提供される、北陸地方の濃厚な香箱蟹を贅沢に使用した「香箱蟹 釜炊きご飯」は、冬メニューとして注目の逸品。蟹身や蟹みそ、内子、外子などを余すことなく入れ、蟹の殻から取っただしで炊き上げたご飯には、ぎゅっとうま味が凝縮されている。仕上げに焼いた備長炭と香箱蟹を土鍋に入れることで、炭火の香りを米に移し、蟹の豊かな甘みと炭の香ばしさを引き出している。厳選されたワインや日本酒とともに炭火料理の新たな可能性を楽しもう。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

Janu Tokyo
東京都港区麻布台1-2-2
tel. 03-6731-2333
宿泊料金/大人2名1泊朝食付き¥164,850~(サービス料込)

公式サイトで詳細を見る

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「VILLA COMMUNICO(ヴィラ コムニコ)」@奈良

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

2024年9月、古都・奈良の「奈良公園」内に開業した「VILLA COMMUNICO(ヴィラ コムニコ)」は、原始的な薪火を用いて新たな食を創造・発信するガストロノミック・オーベルジュ。2019年より4年連続でゴ・エ・ミヨにて2トック、ミシュランガイド奈良2022・2023で一つ星を獲得した堀田 大樹シェフが、イノベーティブレストラン「communico(コムニコ)」を発展的に昇華させたオーベルジュで、奈良のローカルな食材を使用した薪火料理を味わえる。

客室は自然を構成する5つのエレメント火・水・土・風・木をコンセプトに展開。若草山を借景に、古都に暮れゆく夕日をや清々しい朝日を望みながら、ゆったりとした滞在を楽しんで。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

レストラン内には若草山の山焼きに着想を得たオーダーメイドの薪台を設置。薪火で火入れしたアオリイカに発酵させた空豆を添え、コリアンダーのペーストで和えた「アオリイカ、空豆、コリアンダー」、芳醇なうま味を感じる「倭鴨と筍の薪火グリル」など、発酵、熟成を活用したメニューも豊富だ。

奈良の各地に足を運んで見つけた食材を使用し、生産者のストーリーをキッチンに持ち帰り、ゲストに届けることを心掛けている。老舗のお土産店をリノベーションした歴史あふれる空間で、プリミティブな技法を使った珠玉の料理を堪能しよう。

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2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

VILLA COMMUNICO

奈良県奈良市雑司町486-5
tel.050-3176-1787
宿泊料金/大人2名1泊2食付き1名様¥69,800~

公式サイトで詳細を見る

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「MUWA NISEKO(ムワ ニセコ)」@北海道

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

自然美に囲まれ、世界的に雪質が高く評価されている北海道・ニセコ町。極上のパウダースノーが楽しめるスポットとして海外ゲストも多数訪れるグランヒラフの足元にラグジュアリーウェルネスリゾート、「MUWA NISEKO(ムワ ニセコ)」はある。

客室はスキーイン・スキーアウトが可能なデラックスルームから、羊蹄山の絶景を一望しつつニセコの真髄を感じることができるペントハウスまでさまざま。おすすめはサウナや絶景露天風呂を満喫できる、ペントハウスタイプ。雄大な景色を眺めながら湯舟に身を委ねてリラックスしよう。

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レストランの中で注目は、オールデイダイニング「HITO by TACUBO(ヒト バイ タクボ)」だ。東京・恵比寿の予約困難店として知られる「TACUBO(タクボ)」ではコースをメインに展開しているが、そのオーナーシェフ田窪大祐さんが監修する同店では、本格的なイタリアンに薪火料理をとり入れた料理を、アラカルトでも楽しむことができる。

柔らかくジューシーなシグネチャーの「十勝ハーブ牛サーロイン」のほか、「馬肉のタルタル 薪グリルパン・ド・カンパーニュ」、「10種類の北海道野菜 ミネストローネ グラナディエゾ」など、素朴でありながらイタリア料理の真髄を引き出す調理法で仕上げた料理を満喫してみては。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

MUWA NISEKO

北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1-3-10-1
tel. 0136-23-0955
宿泊料金/大人2名1泊朝食付き夏¥32,000~、冬¥116,600~
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「Banyan Tree Higashiyama Kyoto (バンヤンツリー・東山 京都)」@京都

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

清水寺や高台寺など、京都の名所にほど近く、市街を一望できる東山エリアに位置する「Banyan Tree Higashiyama Kyoto (バンヤンツリー・東山 京都)」。

隈研吾建築都市設計事務所を監修にむかえ、ホテルコンセプトは「幽玄」。客室は、橋本夕紀夫デザインスタジオが、能舞台にちなみ能の伝書のひとつ「風姿花伝」の中から「秘すれば花」という一節を客室のテーマに能の伝書のひとつ「風姿花伝」の中から「秘すれば花」という一節をテーマに掲げ、印象的な大きなヒバの木のバスタブが和モダンなテイストの全客室に配置されている。窓から望む豊かな自然と敷地内から湧き出る天然温泉で湯浴みを。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

館内のレストラン「りょうぜん」では地元・京都の新鮮な野菜や上質な魚介類を使用し、シェフが丁寧に仕上げた、モダンなアレンジが光る和食割烹を展開。

日本を代表する古典芸能、能の舞台を望むレストラン空間は、唯一無二。面や美しい衣装を使って演じられる歌舞劇を楽しみながら京都の食材、伝統、文化からインスピレーションを得た美食を味わって。

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Banyan Tree Higashiyama Kyoto

京都府京都市東山区清閑寺霊山町7
tel. 075-531-0500
宿泊料金/大人2名1泊 朝食・夕食付き¥170,000~
公式サイトで詳細を見る

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「Four Seasons Hotel Osaka (フォーシーズンズホテル大阪)」@大阪

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

2025年の大阪・関西万博を控え、次々とニューオープン施設が相次ぐ大阪。そんな歴史ある景色と近代的な建築が融合する街の堂島川のほとりに2024年8月に誕生した「Four Seasons Hotel Osaka (フォーシーズンズホテル大阪)」は、「水の都・大阪」を堪能できるロケーションが魅力だ。外観は船の帆をイメージして設計されている。

内装は、フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ率いる「キュリオシティ」、「現代における日本の文化創造」というテーマのもと数々のデザインを手がける「SIMPLICITY(シンプリシティ)」、世界各国にラグジュアリー空間を創出する「デザインスタジオ・スピン」が担当。全175の客室はどの部屋からも大阪の街並みを一望でき、和を感じさせるモダンなしつらえが特徴的だ。

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2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

そしてぜひ足を運んでおきたいのが、2024年10月にオープンしたイノベーティブ寿司レストラン「Sushi L’Abysse Osaka Yannick Alléno(鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ)」だ。パリでミシュラン2つ星に輝いた「L’Abysse(ラビス)」を展開するヤニック・アレノシェフが提供するのは、握りを中心に据えた、フランス料理と和食のインスピレーションが融合した一皿。

胡麻豆腐からインスパイアされ、フレンチの代表的な食材で作った「アーティチョークの豆腐とスモーク川カマスの卵」や旬の鮮魚を使った繊細な「江戶前鮨 厳選握り」など、日本の粋と料理人の感性が光る逸品を堪能しよう。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

Four Seasons Hotel Osaka

大阪府大阪市北区堂島2-4-32
tel. 06-6676-8682
宿泊料金/大人2名1泊¥139,150~(サービス料込み、大阪府宿泊税¥300別途)
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「UMITO(ウミト)鎌倉 腰越」@鎌倉

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

2024年11月にオープンした「UMITO(ウミト)鎌倉 腰越」は海最前列のスモールラグジュアリーホテル「UMITO(ウミト)」が展開する、初の1日2組限定オーベルジュ。駿河湾を望む露天⾵呂とサウナ、⽔⾵呂を有する空間で、極上のととのうひとときを。

各階1室だけのプライベート空間は全面オーシャンビューの130㎡超の2ベッドルームスイート。時間と共に刻々と移り変わる夕暮れの景色や満天の星を眺めつつリラックスして。

2025年に行くべき、日本国内のグルメなニューオープンホテル10

1階にあるフレンチレストラン「Le RESTAURANT(ル レストラン)」の料理長を務めるのは「レストランひらまつ 広尾」で8年間にわたって料理長を務め、卓越した技術とセンスで数多くの美食家を魅了してきた小川シェフ。シェフ自ら鎌倉魚市場や地元の無農薬農家を訪れることで、地域と一体化したレストランを目指しているそう。

滋味深い味わいの「ラングスティーヌのエチュヴェ 小蕪のロースト 地魚のコンソメブイヤべ―ス」や、ジューシーで柔らかな「倉薗牛フィレ肉 カラフルな鎌倉野菜 麹の香る赤ワインソース」など、シェフとソムリエが選び抜いたワインとともにアートな一皿を楽しもう。

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